マネジメントスキル

VUCAの時代に現場を束ねる管理職はさまざまなシーンで判断を迫られており、職務範囲が急速に広がりつつあります。組織マネジメントの意味や役割自体が変化しつつあるといっていいでしょう。マネジメントにも具体的、実践的なスキルが求められます。どのようなスキルが必要とされているのか。そのポイントをご紹介します。

いま、こんな課題はありませんか?

  • マネジメントスタイルを変えることでプレイングマネジャーから脱却し、組織や部下の業績を上げたい
  • 管理職一人ひとりの課題や状態に合わせたマネジメントスキルを身につけてもらい、彼らの負担感を減らしたい
  • 管理職にテレワーク、リモートワークに適応したマネジメントスキルを身につけさせたい
  • 管理職のマネジメントスキルを客観的に測り、個人や組織全体の課題、対策を検討したい
  • 未来を洞察し、ビジョンを描き、メンバーとともに変革を実現できる幹部候補者を育成したい

取り巻く環境・変化 マネジメントの「4大トレンド」を見きわめる

時代背景の急速なシフトとともに組織マネジメントの役割、目的には大きな変化が起きています。トレンドとして挙げられるのは、次の4つです。

  • (1) 生産性の向上

    経済成熟期にある日本では、大量生産・大量消費モデルはもはや通用しません。管理職には、限りあるヒト、モノ、カネを最大限に活かし、付加価値を生み出す努力が求められます。作業時間やコストの削減といった業務効率化も、マネジメントにおける重要なミッションのひとつです。

  • (2) 個別多様化

    時代の変化とともに仕事の価値観やスタイルは十人十色となりました。マネジメントのあり方も「一律管理」から「個別管理」へと変わりつつあります。さらにニューノーマル時代の到来により、「働く場所」「時間帯」など新たな変数が加わったことで、管理職の仕事はますます複雑化しました。

  • (3) リスクマネジメント

    部下のメンタルヘルスや労務管理、ハラスメントなど、人事労務をめぐるトラブル防止、対策も昨今のマネジメントの大切な課題といえるでしょう。

  • (4) ネットワーク型組織

    スピードの速い時代だからこそ、従来のようなトップダウンで動くピラミッド型組織では変化の波に乗ることができません。「メンバーを動機づけして権限移譲を進める」「対話からチームワークを引き出す」など、チームの自律性を高めるマネジメントが現場の意思決定力を高めます。

これからの時代に求められる組織マネジメント

これからの時代に求められる組織マネジメント

ポイント解説 マネジメントに求められる「3つの視座」とは

(1)「事業」の視座

●イノベーション:
現代の企業は、つねに困難に立ち向かい、新しいビジネスを創造しなければなりません。そのためには経営戦略、事業戦略にもとづいて管理職が自ら目標を設定し、人を巻き込みながら実現していく必要があります。「顧客の構造を変える」「仕事の新しいやり方を生み出す」など、組織の恒久財産となるような実績づくりをメンバーとともにめざしましょう。

●エンゲージメント:
自社の将来が見えず離職を考えている社員、貢献意欲を失った社員など、企業にはさまざまな問題を抱える社員がいます。メンバーの成長と組織の方向性を調和させてモチベーションを引き出し、一体感ある組織をつくる手腕も、管理職に求められるマネジメント能力です。コーチングや対話スキルなどの知識が役立つでしょう。

(2)「組織」の視座

組織の業績が向上し、成長し続けられるかどうかは、管理職の組織設計、組織運営にかかっています。研修・セミナーなどの機会を通じ、リーダーシップやプロジェクトマネジメント、目標管理、労務管理といったマネジメントの基本や原理原則を体系的にマスターすることが求められます。

(3)「自分」の視座

管理職は時代の変化や経営の要請に応じて、自分の考え方や能力を革新してゆかねばなりません。ビジネス環境の変化への柔軟対応や意思決定ができる判断軸を増やすためにも、幅広く豊かな教養を身につけたいものです。また、安定したパフォーマンスを発揮するためにも心身の健康管理も不可欠です。

「自分」の視座
  • 「事業」の研修テーマ例

    経営戦略・事業戦略、マーケティング、ボス・マネジメント、コンフリクト・マネジメント、コーチング、対話など

  • 「組織」の研修テーマ例

    管理職の役割、リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、思考技術、巻き込み、労務管理、会計(管理・財務)、目標管理・人事考課、ハラスメントなど

  • 「自分」の研修テーマ例

    レジリエンス、マインドフルネス、人間力、リベラルアーツなど

成長支援 マネジメントスキル向上のアプローチ

管理職として自分らしく活躍し続けるためには、能力、精神の両面において自己の成長に責任を持たなければなりません。まずは現状のマネジメント力を自ら把握し、今後の課題を見つけましょう。そのうえで「学び→実践→振り返り」の学習サイクルを回していきます。研修で得た知識とあわせ、経験を通した学習を実務に活かすことで、さらに深い学びが得られるはずです。次第にマネジメントの能力が向上し、問題解決や新たなビジネスの創造など、より大きな成果が得られるようになるに違いありません。

まとめ マネジメントスキル向上のためにできるサポートとは

変化に強いレジリエンス力ある企業となるには、優秀なマネジメント人材の蓄積が大きなカギとなります。管理職の育成はまさに喫緊の課題といえます。企業として持続的な成長を続けるためにも、人事は長期的な視点をもち、必要なとき、必要な人が振り返りや学びを得られる環境、教育機会を提供したいものです。