課長クラス

国内外の様々な市場に大きな変化が起こり、成長を続けるためには、AIやICTだけではなく、人と人の協働による創造がますます問われる時代です。未知の事象が頻発する今日、ぶれない判断軸、危機や異変に柔軟に対応する能力が管理職に求められています。今の時代ならではの管理職に必要なスキルについてポイントを紹介します。

いま、こんな課題はありませんか?

  • 全体最適の視点で物事に取り組める次世代幹部候補を育成したい
  • 自部門だけでなく、部門全体の課題解決に目を向け、チームで成果を上げられる管理職を育成したい
  • 企業理念や上位方針を踏まえ、課題設定やメンバーへ方針や目標を展開説明できる管理職を育成したい
  • メンバー同士が気軽に相談しあったり対話したりできる職場にしたい
  • 管理職におけるマネジメントスキルのバラツキを解消したい

取り巻く環境・変化 高まる管理職(課長)
への期待と対応力

企業が置かれる環境は刻々と移り変わります。変化の要因はテクノロジーの進歩やグローバル化、少子高齢化にとどまりません。災害やパンデミックがもたらす急激な社会変容もまた、市場を大きく揺さぶっています。環境変化への適応力こそが企業の命運を分けるといっても過言ではないでしょう。そこで問われるのがトップと社員を結びつける管理職の力量です。管理職が自分の言葉で事業・活動の方向性や現状について伝え、前向きなメッセージを発信し続けることで、組織は初めて変化に対し、柔軟に対応することができます。

とはいうものの、業務の専門化や技術の進歩により、今や多くの管理職が自分より高度な知識・スキルをもつ部下をマネジメントしているのが現状です。「自分の業務経験から得たノウハウを語る」といった昔ながらの指導はもはや通用しづらいでしょう。一方、メンバーのモチベーションや心身の健康への配慮も欠かせなくなっています。また、異質性や多様性の問題と向き合い、組織のダイバーシティ&インクルージョンを進める努力も求められます。さらに情報化により、個人情報や機密情報にかかわる管理業務も増加するなど、管理職がインプットすべき知識量は膨大なものとなっています。

とくにニューノーマル時代に突入してからというもの、現場にはかつて直面したことのないような問題が日々発生しています。管理職はさまざまな「正解のない問い」に対し、ぶれない判断軸をもって柔軟に対処していかねばなりません。「テレワーク・リモートワークで時間や空間を共有できないなか、チームワークを維持する」という難しい課題も抱えるようになりました。

ポイント解説 管理職が必ず身につけておきたい能力とは

管理職にとってはプレッシャーの多い時代ですが、正しい役割認識や知識・経験、自己評価の方法論を身につければ、困惑感、負担感を克服することは不可能ではありません。そこでまず、管理職がもつべき役割認識についておさえておきましょう。管理職の役割は、大きく「業務と人」、「管理と改革」の2つに分けることができます。

  • 業務と人

    業務:世の中に役立つものを提供し、企業価値を高める
    人:一緒に働く人の成長を支援し、生きがいや働きがいを感じられる職場にする

  • 管理と改革

    管理:あらかじめ決められた部門の役割を確実に処理する
    改革:変化をキャッチし、従来と異なる考え方、方法で対応する

成長支援 管理職育成の「3段階のアプローチ」

次に、管理職に求められる知識・経験について知っておきましょう。人事担当者は次のようなアプローチで、成長ステップに応じた育成をめざします。

  • 登用前後

    「現場」を動かす

    役職の有無に関わらず、社内外の関係者を巻き込んでプロジェクトを推進する活動が期待されます。そのような活動を通じて、管理職の仕事は今までの延長線ではないことを自覚している状態をめざします。(本ステージにおけるキーワード/職場運営、トラブル対応、クレーム処理、部下育成など)

  • 登用後数年

    「部門」を動かす

    顧客ニーズや上位方針が変化する中でチームとして成果を出す活動が期待されます。そのような活動を通じて自部門だけでなく、部門全体の課題解決に目を向けている状態をめざします。(本ステージにおけるキーワード/部門課題構築、部門横断マネジメント、ミッションの具現化など) 

  • 部長候補

    「全社」を動かす

    変革推進者として、新事業、新サービス、新ビジネスモデルをつくり出し、軌道に乗せる活動が期待されます。全体最適を意識し、事業レベルの課題解決まで視野を広げている状態をめざします。(本ステージにおけるキーワード/事業感覚、全社最適、事業改革プラン)

管理者育成のアプローチ

まとめ 管理者の置かれる状況を打破するために

新任、ベテランを問わず、今の管理職が置かれている状況は複雑を極めています。混迷の時代を乗り切るためには、まず課長など管理職に期待される役割とマネジメントの基本知識、組織運営に必要なスキルを理解させることが第一歩です。そのうえで、管理職としての意識の醸成を図り、今後の自己革新に向けたチャレンジを促しましょう。

管理職の仕事は「自分の考えを人を巻き込みながら実現すること」に尽きます。組織や部下の未来を明るい方向へと導く仕事の達成感、喜びは、プレイヤーでは味わうことのできない醍醐味ではないでしょうか。人事担当者は課長研修をはじめとする管理職教育をアップデートし、いきいきと未来を切り拓く管理職を育成しましょう。