調査レポート
  • 対象: 全社向け
  • テーマ: 働き方
  • 更新日:

データで見るコロナ禍における「コミュニケーション」の実態調査

データで見るコロナ禍における「コミュニケーション」の実態調査

日常において何気なく使われる「コミュニケーション」という言葉。しかし、その定義や期待していることは人によって異なることも多いのではないでしょうか。
コロナ禍において場所・時間も含め「働く」意識や行動に様々な変化が生じる中、個人や職場における「コミュニケーション」の実態を調査してみました。
人材開発専門誌『Learning Design』2021年5-6月号掲載の調査を抜粋し紹介します。(調査概要は以下参照)

■調査概要
調査方法: インターネット調査
調査地域: 企業規模501名以上に勤務する20代から50代までのビジネスパーソン
有効回答: 536名
調査期間: 2021年4月

本調査では、特に在宅勤務経験の「あり」「無し」に焦点を当て、具体的な特徴を紹介します。

傾向1:コミュニケーションとは関係を築き、仕事を円滑に進めるために必要不可欠なもの

「あなたにとってコミュニケーションとは何ですか?」を自由記述形式で聞き、出現キーワードをカテゴリー分けしたところ、「必要不可欠なもの」「会話」「関係構築」などのワードが上位にくる結果となりました。
それぞれ表現は異なりますが、コミュニケーションは「お互いの考えていることを理解・共有し、関係を築きながら、仕事を円滑に進めるために必要不可欠なものである」と考えられているようです。

あなたにとって「コミュニケーション」とは何ですか

完全版では、年代別の結果も公開しています。

傾向2:ポイントは日常の「雑談」「相談」を通じて「対話」する機会を増やすこと

下の図は日常業務において使用頻度が多い13のコミュニケーション・スタイルを、行われる「場所」と「タイミング」をもとにマッピングしたものです。この各項目に対して、「テレワーク(在宅勤務)経験あり/無し」別に、使用頻度が多いもの、有効と思うものをそれぞれ最大3つまで聞きました。
その結果、「雑談」「相談」の頻度や期待値が高く、ポストコロナ時代に向けて職場内における対話の重要性が増していると考えられます。

13のコミュニケーション・スタイル

傾向3:テレワーク(在宅勤務)は生産性を高めるがメリットを享受するにはコミュニケーションの工夫が必要

コロナ禍前よりも「チームで協力しあいながら仕事を進めている」という実感が増した一方で、メンバーとの関係性や相談のしやすさは二極化傾向がみられました。

仕事のしやすさも同様の傾向であることから、「仕事を円滑に進めるためには、目的に応じて働く環境を使い分けるだけではなく、コミュニケーション場面での工夫も必要」であることが考えられます。

テレワーク経験者はこの1年で生産性が高まり、コミュニケーションの重要性を感じている1
テレワーク経験者はこの1年で生産性が高まり、コミュニケーションの重要性を感じている2

傾向4:テレワークのメリットは時間の有効活用、デメリットはミスマッチが生じやすいこと

テレワークを通じて感じたメリットとデメリットについて自由記述形式で聞きました。「時間の捻出」ができたことがメリットである半面、デメリットとして「相手の表情や感情がわかりにくい」「細かなニュアンスが伝わりづらい」など、お互いの考えの理解や共有といった点でコミュニケーションのミスマッチが生じやすくなっていることがわかります。

テレワークを通じて感じたメリット/デメリットは

まとめ:コミュニケーションの変化がもたらす影響とは

 テレワークの浸透によって、私たちは対面かオンラインかの2択を迫られるようになりました。利便性と不便さのトレードオフに頭を悩ます企業も多いでしょう。
 人材開発専門誌『Learning Design』5-6月号特集【「密」になりたいコミュニケーション】では、コミュニケーションの変化がもたらす、組織やチーム、人材育成への影響を紹介しています。
 識者見解には、ベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)の著者・樋口裕一先生が登場。企業事例では、日本マイクロソフト社の、徹底したデジタル化を支える人事制度や風土づくりについて紹介しています。

 人事・人材育成部門担当者の方は、無料会員登録で全文お読みいただけます。ぜひご覧ください。

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JMAM HRM事業 編集部

文責:JMAM HRM事業 編集部
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