調査レポート
  • 対象: 新人/若手
  • テーマ: 働き方
  • 更新日:

イマドキ若手社員が感じる世代間ギャップとは【若手意識調査2020】Vol.3

イマドキ若手社員が感じる世代間ギャップとは【若手意識調査2020】Vol.3

令和時代の新人と他の世代で「意識と行動」を比較してみると、新人世代ほどコロナで自身の将来や働き方を考え直している傾向がみえてきました。2020年調査結果から「令和時代の新人からみた世代間ギャップ」について一部抜粋してお知らせします。(調査概要は以下参照)

■調査概要
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
有効回答: 1,502名。2019~2020年に入社した新入社員694名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員808名(新入社員は、例年比較のため企業規模501名以上の大卒の503名に母数を絞って集計)
調査期間: 2020年6月

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最新版!新人の「働き方」と指導者の「接し方」の実態とは

【キャリア】新人世代は、コロナを契機に将来の自分について考え直している

どの世代でも、新型コロナ前と現在を比べて、「仕事」「プライベート」「働き方」すべてにおいて考え直すきっかけとなったという回答が半数以上となりましたが、特に新入社員(Z世代)ほどその傾向が強く出ています。

新人世代は、コロナを契機にで将来の自分ついて考え直している

参考―本調査における4つの世代分類

本調査では、10代から60代までのビジネスパーソンを以下の4世代に分類しています。
各世代における特徴や傾向についてご紹介します。(新入社員のタイプは「株式会社産労総合研究所」による命名)

●Z世代(およそ1990年代後半~2000年代生まれ)

近年、もしくはこれから社会人になる世代をさす。1995年4月~1996年3月生まれは「究極のゆとり世代」とも呼ばれる。思春期にはSNSが普及しており「ソーシャルネイティブ世代」ともいわれている。

●ミレニアル世代(およそ1981年~1996年生まれ)

2000年代に成人あるいは社会人になった世代をさす。日本ではバブル崩壊後の景気低迷期に育っている世代。PCや携帯電話を駆使するデジタルネイティブ世代とも呼ばれ、消費や労働に関して独特の価値観を持っているともいわれている。

●就職氷河期世代(およそ1970年~1980年代半ば生まれ)

1990年代半ば半ばから2000年代前半に社会人になった世代をさす。2000年の求人倍率は0.99まで落ち込みこの時期に就職できなかった世代が非正規労働者の増加の一因になったといわれている。
ファミコン流行による外→内遊びへのシフトや、モバイルの進化ともに成長してきた世代。

●バブル世代

一般的に日本で、バブル景気(1987年度から1991年度)の時期に就職した世代をさす。高校・大学受験の倍率が高く、志望校に入学するために厳しい受験戦争を経験している。その反面、売り手市場の中で就職をしている。

【時間】テレワークで集中力は増えたが、時間の「使い方」に課題

新入社員(Z世代)では、テレワーク(在宅勤務)により「コントロールできる時間」「集中時間」が増えたという回答割合が他世代より高い傾向に。反面、「時間をもてあました」という回答も全世代で50%近くあり、自由時間が増えた一方で、生産性を高めるための時間活用に関しては課題が多い結果となりました。

テレワークで集中力は増えたが、時間の「使い方」に課題

【意識と行動①】将来は不安。でもいまは人生が充実していると感じている

新入社員(Z世代)は、他の世代よりも将来の不安を感じる回答割合が特に高い結果となりましたが、「人生の充実度」はどの世代とも65~70%程度と高い結果に。また、「仕事よりもプライベートを重視する」は新入社員(Z世代)の82.5%がYesと回答しており、各世代と比較して5~10%高い数値となりました。将来について悲観的になるよりも、自分のやりたいことを大切にして人生を楽しみたいという気持ちがうかがえます。

将来は不安。でもいまは人生が充実していると感じている

【意識と行動②】失敗はしたくないし、他人からの評価も気になる

若い世代ほど「失敗を恐れる」「他人からの評価が気になる」などの数値が高くなる結果となりました。新人・若手社員が自律的に成長していくためにも、周囲からの動機づけや経験学習などを通じて、小さな成功体験を積み重ねられる支援が重要といえます。

失敗はしたくないし、他人からの評価も気になる

【意識と行動③】仕事の創意工夫や他者への働きかけは、今後の成長に期待!

就職氷河期世代やバブル世代に比べ、若い世代ほど「創意工夫」や「主張する」ことをしない傾向がありました。経験を重ねることで高まっていく要素ともいえるため、指導側は職場内で心理的安全性が高い状態をつくりながら、若い世代の発言や活動をうながす仕掛けづくりが大切といえます。

仕事の創意工夫や他者への働きかけは、今後の成長に期待

【意識と行動④】他世代より自己肯定感・効力感が低く、自分に満足していない

自己肯定感・自己効力感ともに新入社員(Z世代)の結果は他世代と比べ低い数値となりました。特に「自己効力感」は数値の低さが目立ち、他世代よりも20~30%程乖離があります。この結果は「失敗したくない」「他人の評価が気になる」などのネガティブな意識が他世代よりも高いことと関係性が強いといえます。このような意識や感情は、職務経験を通じてある程度高まる可能性もありますが、日々の経験から学ぶ力(内省力)やそのサポートは令和時代の新人には重要であるといえます。

他世代より自己肯定感・効力感が低く、自分に満足していない

【まとめ】環境変化が激しい昨今、今後の新人・若手社員への期待とは

いままでの新人・若手社員への期待は、決められた仕事をきちんと遂行するために必要な「基本の型(ビジネスマナー・仕事の進め方など)」を習得することでした。もちろん、このテーマは今後も基礎教育として重視されるものです。一方で、これからは環境変化に柔軟に適応していくために「創造的な発想で、新たな解決策をもたらすための考え方やスキル」の体得が重要視されていくといえます。 上記の考え方やスキルは一律的な短期集中型の教育だけでは体得が難しいため、「個別最適な成長支援」「小さな成功体験の積み上げ」「振り返る機会(場)の設定」などを通じたアウトプット重視の教育設計へアップデートしていくことが求められます。

自分のことを認めてくれる環境で、無理なく、無駄なく成長したい

イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022

新人の「働き方」と指導者の「接し方」

2016年から毎年行っている「新人の働き方と指導者の接し方」に関する内容に加え、Z世代のキャリアと成長実感にも焦点を当て、さまざまな切り口からその実態を明らかにしました。

  • イマドキ新入社員(Z世代)の実態
  • 世代別比較からみる新入社員(Z世代)の特徴
  • イマドキ新入社員(Z世代)のキャリアと成長実感
  • イマドキ新入社員(Z世代)への指導・育成

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JMAM HRM事業 編集部

文責:JMAM HRM事業 編集部
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