調査レポート


イマドキ若手社員の仕事に対する意識とは【若手意識調査2020】vol.1

対象:新人/若手 テーマ:働き方 :2020-11-16

イマドキの新入社員は「働く」ことをどう捉えているのでしょうか。弊社が例年実施している調査「イマドキ若手社員の仕事に対する意識調査」において、今年度は"新人の働き方と指導者の接し方"に関する実態調査に加え、コロナ禍における働く意識や行動にも焦点をあてて、様々な切り口からその実態を明らかにしました。(調査概要は以下参照)

■調査概要
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
有効回答: 1,502名。2019~2020年に入社した新入社員694名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員808名(新入社員は、例年比較のため企業規模501名以上の大卒の503名に母数を絞って集計)
調査期間: 2020年6月

コロナ禍における「働き方」の実態と生じた変化とは

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、働くことへの意識や行動にどのような変化が生じたのか。本調査では大きく9つの切り口(①学び、②将来、③健康、④働く、⑤キャリア、⑥仕事環境、⑦時間、⑧コミュニケーション、⑨指導・育成)でその実態を明らかにしました。以下ではその切り口で特徴的な部分を中心に紹介します。

【健康・仕事環境】在宅勤務により心身の健康度合いが高まるも、今後も出社はしたいと思っている

コロナ禍で働き方に大きな変化のあった2020年。在宅勤務が増えたことで、約6割が心身ともに健康度合いが高まっていると回答しました。一方で、半数以上が「出社・在宅の併用」を望んでおり、目的に応じて働く場所を選択したいと感じています。

【時間】集中時間は増えたものの、タイムマネジメント力は大きな課題

約6割が、テレワーク(在宅勤務)が増えることにより、自分の仕事に集中できる時間が「増えた」と実感しているようです。一方で、「時間を上手く使いこなせていない」も半数以上が感じており、生産性を高めていくためにもタイムマネジメント力の向上が大きな課題となっています。

【働く価値観】「仕事」中心から「自分らしさ」も大切にする傾向に変化

働く価値観はコロナ禍で大きく変化。新入社員(Z世代)において「自分の能力発揮」「よい結果を出す」などの回答割合が大きく下がったことに対して、「仕事環境の心地よさ」「自分らしい生活を送る」などの回答割合が大きく増える結果となりました。

【キャリア】仕事とプライベート両面で将来のありたい姿を考えるようになった

コロナ禍で働く経験を踏まえ、過半数は自分自身の将来や働き方について考え直すきっかけを得ているといえます。特に、新入社員ー若手社員が属すZ世代の意識変化は、その他の世代(ミレニアル・就職氷河期・バブル)と比較して顕著です。

【コミュニケーション】デジタルとアナログの併用を望んでいる

8割以上が「文章によるコミュニケーションが増加(メール含む)」と回答。それにより、半数近くが報告・連絡・相談をするのに「チャットツールを用いたコミュニケーションは心理的なハードルが低い」と感じています。一方で、「報告・連絡・相談は対面でのコミュニケーションのほうが有効(7割がYes)」「以前と比べて上司・先輩に相談がしにくい(6割がYes)」とも回答しており、コミュニケーションに関してはデジタルとアナログを目的に応じて使い分けることが必要といえます。

【指導・育成】働く場所に関わらず、新入社員の成長機会より残業時間削減を優先して業務を減らしている

新人・若手指導担当者の65%は「緊急事態宣言期間中、新人・若手に指導がしにくかった」と回答。一方で、働き方改革が進む中での「新入社員との関わり方」については6割近くが「成長につながる仕事であっても、残業をしないことを優先して業務を減らしている」と回答。働く場所や時間の自由度が増していく中で、新人・若手の時間生産性や成長実感を高めていくために指導者側の関わりはさらに重要度が増していくといえます。

【学び】コロナによって学びの意欲が高まり、今も継続している

新型コロナウイルス感染症拡大の中、8割以上が「自分の能力を高めようという意識が高まった」と回答。実際に「自ら新しいことを何か学びに取り組んだ」と回答した新入社員は7割以上、今も継続している人が6割以上となりました。

【まとめ】コロナ禍における「働く」の変化

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、新入社員を含むビジネスパーソン全体の働く意識や行動に様々な変化が生じました。この状況を踏まえますと、コロナ禍における「働く」の変化は、もはや一過性のものではなく、社会全体が「ニューノーマル」として受け入れることが求められつつあります。 この変化へ適応するためにも、組織としては「多様な働き方の推進」や「環境変化に合わせた研修設計」、個人としては「より自律的な関わり」や「自らありたい姿を描き、他者や経験から学ぶ」ことが期待されているといえます。

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