調査レポート
  • 対象: 新人/若手
  • テーマ: ニューノーマル
  • 更新日:

【イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022】(前編) 新人・若手社員の価値観や傾向

【イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022】(前編) 新人・若手社員の価値観や傾向

イマドキ新入・若手社員は仕事や働くことについてどのような価値観を持っているのでしょうか。人事担当者が知っておくべきポイントについて、日本能率協会マネジメントセンターが例年実施している調査「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022」から、一部抜粋しお届けします。(調査概要は以下参照)

■調査概要
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
有効回答: 2,300名(2021~2022年に入社した新入社員671名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1629名)
調査期間: 2022年6月

関連資料

#

関連資料

最新版!新人の「働き方」と指導者の「接し方」の実態とは

75%がジョブ型雇用を歓迎。希望する部署・職種で働けるかどうかが入社に影響

近年、多くの日本企業で「ジョブ型雇用(企業があらかじめ定義した職務内容に基づいた働き方)」へ転換が進んでいます。「ジョブ型」に関する新入社員のホンネとしては、「ジョブ型への移行は歓迎である」が75%以上で、「自分が希望する部署や職種で働けるかどうかは、入社の意向に影響した」は60%以上でした。新入社員の半数以上が採用・配置・配属でジョブ型を志向していることがわかりました。

75%がジョブ型雇用を歓迎。希望する部署・職種で働けるかどうかが入社に影響

【配属後の課題・不安】 業務経験が不足し、キャリア形成が描きづらい

配属1~3ヵ月後の課題・不安は「生活リズムがつかめない」が21年入社と比較して順位が大きく上昇しました(10位→1位)。2021年の順位が低いのは、配属後の時期が緊急事態宣言、まん延防止等重点措置期間にあたり、在宅勤務割合が高いことが要因の1つに挙げられます。また、コロナ禍前(2019年)と比較すると、仕事内容や業務手順が把握できていないため、業務を通じたキャリア形成や課題認識ができる状態にないことも明らかになりました。具体的には「仕事が自分にあっているか」「担当する業務の知識・手順がわからない」「何がわからないのかわからない」などの順位が上昇しています。

【配属後の課題・不安】 業務経験が不足し、キャリア形成が描きづらい1

また、配属から6~12カ月の時期においては、コロナ禍前(2019年)と比較すると「わからないことを聞けない」など、関係性構築やキャリア形成に悩む姿が見受けられます。働く場所の自由度が増したことにより、新入社員が成長していく過程において重要な「学び」や「指導育成」の機会損失が生じて、自社や組織への適応がうまくいっていない様子がうかがえます。

【配属後の課題・不安】 業務経験が不足し、キャリア形成が描きづらい2

【Z世代の働く実態】 テレワークは仕事がしやすいと感じる一方、約60%が対面でのコミュニケーションを求めている

Z世代の働く実態としては、「仕事がしやすいのはテレワーク」という回答が年々上昇し過半数を超えた一方で、「コロナ禍以降はできる限り出社したい」「在宅勤務が増え、直接的なコミュニケーションが減ると困る」「報連相で有効なのは対面でのコミュニケーション」と回答した人が共に60%以上と、対面でのコミュニケーションの機会を求めているようです。

【Z世代の働く実態】 テレワークは仕事がしやすいと感じる一方、約60%が対面でのコミュニケーションを求めている

【Z世代の成長意欲】 挑戦よりも失敗回避の傾向

Z世代の成長意欲としては、新入社員の70%が「失敗から学ぶことは多いので、恐れずに取り組むことが大切である」と回答している一方で、自身に仕事を任された際は「失敗したくないので、責任ある大きな仕事は任されたくない」と半数以上が思っています。また自身の成長については「成長のために挑戦するよりも、無理のない範囲で業務に取り組みたい」と半数以上が回答しており、挑戦よりも失敗回避の傾向が見られます。この結果はZ世代の入社が本格化し始めた2020年以降、増加傾向にあります。

【Z世代の成長意欲】 挑戦よりも失敗回避の傾向

【新入社員による上司・先輩との関わり方】 考えが合わない上司とは距離をとる

新入社員による上司・先輩との関わり方について、新人の約60%が「叱られた後、必死で食らいつこうと思う」と考えている一方で、価値観が合わない上司・先輩に対しては約60%が「自分から歩み寄ろうとは思わない」と回答しています。
また、「仕事に行き詰った際は、その状況を察してもらい、上司・先輩から話しかけてほしい」と過半数が考えており、指導者側への期待が大きく「他者への働きかけ」は他世代よりも低い結果となりました。

【新入社員による上司・先輩との関わり方】 考えが合わない上司とは距離をとる

「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査」について

若年層の志向やキャリア観を把握し、これからの「若手が育つ環境づくり」の考察と提案を行うために日本能率協会マネジメントセンターが2016年から実施している調査です。新入社員への質問は「意識」と「行動」をベースに、社会人として成長していくために重要な要素(成長意欲、仕事の進め方、周囲との関わり等)を中心に構成。新入社員だけではなく、同時に上司・先輩側への調査も行い、両者の考え方や関わり方の違いを比較していることが特徴です。

最新版は、他にも、Z世代、ミニレアル、氷河期、バブル期のそれぞれの世代からみた各世代の特徴比較やZ世代に対する具体的な成長支援、重視したい現場・人事の関わり方などをまとめています。ぜひ自社の新人育成にお役立てください。

イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023

新人の「働き方」と指導者の「接し方」

2016年から毎年行っている「新人の働き方と指導者の接し方」に関する内容に加え、Z世代のキャリアと成長実感にも焦点を当て、さまざまな切り口からその実態を明らかにしました。

  • イマドキ新入社員(Z世代)の実態
  • 世代別比較からみる新入社員(Z世代)の特徴
  • イマドキ新入社員(Z世代)のキャリアと成長実感
  • イマドキ新入社員(Z世代)への指導・育成

以下より無料でご覧いただけますでので、ご活用ください。

イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2023
JMAM HRM事業 編集部

文責:JMAM HRM事業 編集部
人事・人材教育に関する情報はもちろん、すべてのビジネスパーソンに向けたお役立ちコラムを発信しています。

関連商品・サービス

あわせて読みたい

J.H.倶楽部・会員限定コンテンツ

人事のプロになりたい方必見「J.H.倶楽部」

多様化・複雑化の一途をたどる人材育成や組織開発領域。
情報・交流・相談の「場」を通じて、未来の在り方をともに考え、課題を解決していきたいとの思いから2018年に発足しました。
専門誌『Learning Design』や、会員限定セミナーなど実践に役立つ各種サービスをご提供しています。

  • 人材開発専門誌『Learning Design』の最新号からバックナンバーまで読み放題!
  • 会員限定セミナー&会員交流会を開催!
  • 調査報告書のダウンロード
  • 記事会員制度開始!登録3分ですぐに記事が閲覧できます