導入事例

ピジョン株式会社

事例詳細

テーマ グローバル人材育成 / 昇進昇格アセスメント / ビジネススキル・知識の習得
対象 管理者 / リーダー・監督者 / 新人・若手社員

ピジョン株式会社

ベビー&ママ事業を中心に、ヘルスケア・介護事業やベビー・ママ用品の海外展開等、事業の幅を広げているピジョン株式会社。同社では、グローバルに活躍できる自律した人材の育成にeラーニングライブラリ®(以下、ライブラリ)を活用しています。同社のライブラリ活用法について、人事総務部の庭田平氏、篠原聖美氏、髙橋厚子氏にお話を伺いました。

グローバル人材の育成が課題

貴社が求める人材像について教えてください。

庭田氏:当社では、企業理念である「愛」を商品やサービスの形で提供していくという方針で事業を展開しています。そのような企業理念や事業内容から、会社のDNA として「誠実」ということを大切に考えており、社員にもそれが求められています。そのような弊社の現在の人事課題は、「グローバル人材の育成」です。現在、グループ全体での海外売上比率は約40%となっており、グローバル人材の育成は喫緊の課題となっています。

貴社の教育体系について教えてください。

庭田氏:全社共通学習としてはeラーニングを活用した赤ちゃん学、コンプライアンス、語学等を行っています。自薦式のビジネススキル研修としては集合研修で行うロジカルシンキングやリーダーシップ等があり、階層別研修としては年代別キャリア研修があります。さらに、選抜研修としては次世代経営者育成やグローバル人材育成等、テーマごとに分けた形で行っています。

髙橋氏:階層別キャリア研修については新人研修や昇格前後だけではなく、20 代、30 代、40 代、50 代と、各年代でしっかりと行っていきたいと考えています。

その中でのe ラーニングの位置付けは?

庭田氏:以前は教育体系を作っても、費用や時間の問題で実施が難しかった教育や研修がありました。eラーニングはそれほど費用をかけずに、いつでも、場所を選ばず学習できるツールとして活用しています。

篠原氏:例えば赤ちゃん学のような専門テーマは自社開発のeラーニングで学習し、ビジネススキルや語学等の基礎テーマについてはライブラリで、というようにテーマによって使い分けを行っています。

グローバル研修のスタートアップに活用

ライブラリ導入のポイントを教えてください。

篠原氏:もともと、ライブラリを導入する前からJMAM のアセスメントやeラーニングを昇格試験等に活用していましたが、ライブラリを導入しても費用の面で大きな負担がなく、より多くのコースが学べるということで導入を決めました。それにより、例えばマネージャー全員にメンタルヘルスケアについて学んでもらうなど、これまで空白になっていたテーマへの展開がはかれ、よりきめ細かい教育が実施できるようになりました。

グローバル人材の育成には、ライブラリをどのように活用していらっしゃいますか。

庭田氏:グローバル研修のスタートアップ講座として「グロービッシュ式らくらく英語」を取り入れています。このコースを受講した後に、弊社製作のコースである英文法基礎講座を受講し、続いて4日間の集中英語集合研修等を受講する流れになっています。事前に「グロービッシュ」で必要最小限の英語によるコミュニケーションを学べるので、英語研修の敷居が下がったようです。

受講対象者と修了率について教えてください。

庭田氏:対象者は主に、昇格試験対象者、マネージャー全員、新入社員、新入社員配属後のフォロー、グローバル研修受講者、海外赴任予定者などです。現在は対象者を限定し、会社指定のコースのみを受講する方法をとっています。修了率は、基本的に必修ですので100%近くになっています。

受講者の学習環境は?

篠原氏:会社もしくは自宅での学習となります。ほとんどが必修科目のため、就業時間中の受講も認めています。当社では育児と仕事を両立している社員も多く、帰宅してからの受講は難しいため、家に帰る前に学習してから帰宅するという社員もいるようです。

運営上の取り組みについてお聞かせください。

篠原氏:現状では必須受講のものばかりですので、コース受講にあたって教育担当者が承認する形式をとっており、自由選択にはしていません。受講の事前案内は、本人と同じタイミングで上司にもメールで伝えています。また、すべてのコースではありませんが、受講期間終了近くで進捗が芳しくない社員にはアナウンスメールを送っています。

eラーニングで共通言語を作る

受講者の反応はいかがですか?

篠原氏:ライブラリの各コースはアニメーションも多く、飽きさせない工夫がされているので、楽しく受講できているようです。学習内容に関するまとめ資料をダウンロードできるので、後で振り返りができるのも魅力です。

今後の展開について、教えてください。

庭田氏:今後はピジョン単体ではなく、海外も含めたグループ全体の教育についての仕組みを考えていきたいと思います。

篠原氏:昨年から追加された語学系のコース、特に「初級ビジネス中国語」は今までにないビデオ形式で本当に授業を受けているようです。今後、こうしたグローバル系の講座に一層期待しています。

髙橋氏:若年層からきちんとビジネスの基本を学ぶ仕組みや風土を、もっと強化していきたいと考えています。

庭田氏:eラーニングは全社員に対して一度に教育できる点がよいですね。仕組みや風土を醸成するための“共通言語づくり”にライブラリを活用していきたいと思います。

ありがとうございました。

プロフィール


会社名 ピジョン株式会社
URL http://www.pigeon.co.jp/
主要事業 1957年、ピジョン哺乳器本舗として神奈川県に設立。現在は育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品等の製造、販売および輸出入、ならびに保育事業へと拡大し、ベビー・ママ用品に関してはグローバルに展開している。売上高591億4,500万円、従業員数928名/グループ合計2,963名(共に2012年1月)。

掲載日 2013/01/15
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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