事例詳細

eラーニングライブラリ

全社員で継続的にライブラリを活用し、自ら学ぶ風土をつくる ~ストラパック株式会社

テーマ 学習する風土づくり
対象 管理者 / リーダー・監督者 / 中堅社員 / 新人・若手社員 / 営業職 / 技術・技能職

ストラパック株式会社

包装用機械・資材の製造・販売をグローバルで展開するストラパック株式会社。同社では、“自分で考え、決断し、行動する”人材を育成するため、ほぼ全社員を対象に『e ラーニングライブラリ』(以下、ライブラリ)を導入しています。今回、ライブラリの活用方法について、同社総務本部人事部長の神吉研一氏にお話を伺いました。

e ラーニングで身に付ける学ぶ楽しみ・学ぶ習慣

─貴社が求める人材像についてお聞かせください。

神吉氏:当社は、社是である「限界への挑戦」を大切にしており、少数精鋭で業務を行っているため、現場への権限委譲・責任の範囲も大きくなっています。そこで、当社の人材には「自分で考え、決断して、行動する」ことと、更なる変革と自立を求めています。

─そのような人材を育成するための教育についてお聞かせください。

神吉氏:「人は仕事によって成長する」との考えから、基本的にはOJT を重視しています。必要な知識については階層別研修と組織単位の実務研修で提供していますが、拠点が全国にあること、海外のグループ会社を含めた底上げ教育を水平展開したいということから、e ラーニングを活用しています。

─ e ラーニング導入のきっかけは?

神吉氏:OJT 以外で、学ぶ楽しみ・学ぶ習慣を身につけてもらいたいという思いがありました。OJTは重要ですが、社内の常識や仕事の進め方しか教えられないのが難しいところです。世間や外部の知識を学ぶことも重要と考え、社員が自由な時間に好きな内容を学べるe ラーニングを導入しました。

機械メーカーとして営業社員にも技術系コースを

─マネジメント系も技術系も両方学べる全コースライブラリを、ほぼ全社員を対象に導入した理由をお聞かせください。

神吉氏:当初は「セレクト10」をマネジャー対象に導入しましたが、受講完了後のアンケートで「有意義だった」、「もっと多くの社員に受講させたい」という声が非常に多かったため、全社員を受講対象とした「全コースライブラリ」に変更しました。また、当社は機械メーカーですので、マネジメント系の知識にプラスして、電気などの技術系のコースを全社員に学んで欲しかったという思いがあります。

─例えば、営業職も技術系コースを学ぶのですか。

神吉氏:当社は、製品を売りっぱなしにするのではなく、メンテナンスやカスタマイズなど、お客様のニーズに対応することを重視しています。そこで、お客様接点の多い営業職が、メンテナンスにも直接対応するのです。そのためには営業職にも技術系の知識が欠かせませんし、反対に技術職の社員には基本的なビジネススキルやマネジメントスキルを身につけて欲しいと考えています。

─受講状況をお教えください。

神吉氏:対象は入社2年目以上の若手~中堅~管理者の200 名で、うち20名が海外を含むグループ会社の社員です。管理者にはマネジメント、労務管理、企業会計など、技術職には技術的な知識+基本的なビジネススキルを、営業職には基本的なビジネススキル+電気・制御など技術的な知識を身につけてもらいたいと考えています。階層別に会社指定の3コースを必須とし、その他に自由選択で3コース(年間6コース)を必ず受講するよう推奨しています。最多では、40 コース以上修了したという者もいます。学習時間は、就業時間以降もしくは自宅での学習を推奨していますが、業務に支障のない範囲内であれば就業時間内での受講も認めています。

─自由選択は、どのように実施しているのですか。

神吉氏:完全な自己申告制で、受講したいコース・受講完了月などを記入した受講計画書を事務局に提出してもらいます。事務局から各事業所責任者に申請内容をフィードバックし、事業所毎の受講促進や育成指導に役立ててもらいます。事業所によっては、上司と部下が同じ月に同じコースを受講する計画をたてて学びを深めると同時に、コミュニケーションの活性化にも役立てているようです。

全社を巻き込み学びを拡大

─運営はどのように行っていますか。

神吉氏:進捗状況を、全社、事業所別、個人別に、四半期に1回程度取りまとめ、役員・事業所責任者へ個別に案内しています。特に進捗の遅い事業所・受講者には個別に連絡し、確認を行います。案内に際しては、修了コース数ベスト10 を発表する等、やる気を促す取り組みも行っています。基本的には上司に直接e メールで連絡し、上司を通じて受講者に案内・告知する形をとっています。

─上司を巻き込む形を作っているのですね。

神吉氏:はい。上司自身も受講者ですから、まずは率先垂範をお願いしています。同時に各役員にも進捗を報告し、状況によっては役員からの指導をお願いするなど、全社的な巻き込みに取り組んでいます。

─継続利用のご意向はいかがでしょう。

神吉氏:今の形になって今年で2年目ですが、3年目についても会社指定の必須コースを変更して、継続していくつもりです。選択研修については、上司と部下の連動を強化し、事業所内の受講者全員が同じコースを受けることも検討したいと思います。選択制のコースについては、自主性を尊重した運用を続けていく予定です。

─今後の課題についてお聞かせください。

神吉氏:受講者の拡大(グループ会社への拡大)を検討しています。今後、従業員が増加することで集合研修はさらに難しくなりますから、e ラーニングの役割は一層大きくなると考えています。現在は、修了実績を評価に反映させていませんが、e ラーニングが定着した後は検討していきたいですね。

─ありがとうございました。

プロフィール


会社名 ストラパック株式会社
URL http://www.strapack.co.jp/
主要事業 1960 年設立。そのルーツは、1933 年に創業された下島哲四郎商店の包装材料販売まで遡ることができる。40 年前から海外へ製品を輸出し、現在は欧米やアジアの5 カ国に製造・販売拠点を持つグローバル企業。梱包機の累計販売数は35 万台を超えている。単体売上高83 億1,200 万円・連結売上高145 億3,800万円(2011 年3月末)、従業員数245 名(社員205 名、契約社員40 名、2011 年12 月現在)。

掲載日 2012/02/08
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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