導入事例

事例紹介 株式会社彩匠堂

事例詳細

テーマ 若手社員の育成
対象 中堅社員 / 新人・若手社員

株式会社彩匠堂

オンデマンド印刷機や大型インクジェット出力機を社内に備え、デザイン作成から印刷、小分け作業などもインラインで行う。大阪市の中之島、淀屋橋、本町付近を中心に、地域密着型のサービスに特化。近隣ならではの細やかな対応力、行動力を強みに、創業以来着実な成長を遂げている。
また印刷のみではなく、業務効率化や経費削減のための提案、企画などにも対応。インターネットによる印刷など、人を介在しないサービスが台頭する中、人と人とのつながりを重視し、顧客の要求を理解、共に解決することを重視。コンサルティング能力を持った、地域企業のパートナーとなることをめざす。

人づくりを基軸として社員と共に成長する組織をつくる

大阪市にある印刷会社、彩匠堂は、2009年創業の若い企業だ。創業3期目を迎え、徹底した地域密着サービスを提供することで急成長している。
「これも、少しずつ集まってくれた優秀な人材のおかげです」と話すのは、創業者で代表取締役の伊達則幸氏。現在同社のスタッフは14名(うち社員7名)だが、創業後すぐに就業規則を整え、人材育成に力を入れてきた。
法的には、就業規則の作成義務があるのは社員10名以上ですが、ルールがないと創業者である自分の好き放題になってしまい、組織の成長を阻害してしまいかねません。働く環境を整え、教育機会を提供することで、社員が定着し、共に成長してくれる会社をめざしています」(伊達氏、以下同)

伊達氏が同社を設立したのは28歳の時のこと。それまでいくつかの企業に勤めてきたが、いずれも倒産や業績不振に陥るなど、決して順風満帆とは言い難い経験をしてきた。しかし、だからこそ"しっかり人材が定着できる企業をつくりたい"という強い思いがあったという。
「自身の経験や、現在お取り引きさせて頂いている企業などを見ると、業績が良い会社は社員教育をきちんとされていらっしゃいます。社員の応対が良く、生き生きしている会社は業績もいい。いかに優秀な人材を育て、定着してもらうか――人材育成は、当社の今後を左右する重要なポイントだと思っています」

”上司・先輩に評価をもらう楽しみ”で学習を継続させる

こうした考えに基づき、同社では、新入社員向けの通信教育『シゴトレ12STEP』(以下、シゴトレ)を導入している。同社における育成の中心はOJT。伊達氏自身が若手社員と営業先に同行し、言葉遣いや挨拶などについて指導することも多い。しかし、それだけでは不十分だと実感し、社会人としての基本を体系的に学ぶツールとして、『シゴトレ』を活用している。

「若い会社だということもあり、一緒に成長してくれる若い人材を採用してきました。しかし当初はなかなか定着してくれないという問題がありました。また私自身もそうだったのですが、中小企業を転々とした若い人材は、きちんと教育を受けていないことが多い。だからこそ、仕事の基本を体系的に習得させる教育が必要だと考え、導入を決めました」数ある通信教育の中でも『シゴトレ』を導入したのは、職場ぐるみで受講できる仕組みがあるからだ。
「通信教育というと、個人に任される部分が多いと思いますが、『シゴトレ』には定期的に上司・先輩が学習に関わり、のアドバイスを記入する仕組みがありました。誰かに報告する、見てもらう、評価してもらう楽しみがあれば、継続して学習できるのではと期待したのです」

導入後は、伊達氏自ら日報を通じて進捗確認をしたり、学習内容を共有したりしながら受講を促しているという。さらに、同社の人事労務・教育面のサポートをしている社会保険労務士が2ヵ月に1度研修を行い、『シゴトレ』で学習した仕事の基本の定着状況をチェックしている。第三者のアドバイスがあることで、受講者への良い刺激となっているという。

社員教育に向きあうことで自らも成長する

「『シゴトレ』で基本を学び、土台を作った上で、より高度な次のステップへと進んでほしい。他社でも通用する人材を育成することが、結果として当社の利益につながると考えています」と話す伊達氏。30年後には同社を上場させることを目標とし、今後も社員教育を充実させる。

「目標を実現するためには、社員教育を通して私自身も成長しなくてはいけないと思っています。当社の規模だと、やはり私がトップダウンで行動をしなくてはいけない部分が多々あります。その時に、私に社員から『この人のためなら頑張りたい』と思ってもらえる人間力があることが、組織の成長につながると考えています」

プロフィール

会社名 株式会社彩匠堂
設立 2009年
本社所在地 大阪市中央区道修町2丁目5-9 イトヨシビル3階
代表者 伊達則幸
資本金 300万円
主要事業 各種印刷及び製本、グラフィックデザイン
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