導入事例

株式会社小野測器

事例詳細

テーマ ものづくり人材育成 / ビジネススキル・知識の習得 / 学習する風土づくり
対象 管理者 / リーダー・監督者 / 中堅社員 / 新人・若手社員 / 技術・技能職

株式会社小野測器

あらゆる産業の製品開発に必要な計測器の専門メーカー、小野測器。同社はeラーニングライブラリ®(以下、ライブラリ)を取り入れ、グループ会社の小野測器宇都宮と合同で活用しています。今回、小野測器の村山千歳氏、永島悠也氏、三橋千紘氏と小野測器宇都宮の齋藤綾香氏にライブラリの活用法についてお話を伺いました。

活用ポイント!

マネジメント系ライブラリから全コースライブラリに移行し、小野測器グループ全体で徹底活用

集合研修の事前・事後の学習に活用(グループ共通施策)

本社は制度受講、グループ会社は制度受講+自己啓発として活用(独自施策)

6つの教育施策を柱に“高付加価値人材”を育成

貴社のあるべき姿と求める人材像について教えてください。

村山氏:当社では、お客様から信頼を得るために“実直さ”、“誠実さ”を社員に求めています。そのうえで各人が個性を発揮してお客様に価値を提供できる“高付加価値人材”となることを目指しています。

そうした人材を育成するための教育体系を教えてください。

永島氏:グループ会社を含め、6つの教育施策を柱としています。 ①一般教育(社会人基礎力、ヒューマンスキル)、②専門教育(資格取得講座、技能伝承)、③階層別教育(新任管理者、考課者教育、新入社員教育等)、④キャリア教育、⑤安全教育、⑥品質教育です。

eラーニングを導入したきっかけは?

永島氏:2004年から2005年にかけて人事制度を改定し、目標管理を取り入れました。それに伴い、“目標設定の仕方”、“考課者への教育”が必要になりました。JMAMのeラーニングを導入したきっかけは、費用対効果や効率が高いと考えたためです。当初はマネジメント系ライブラリを導入していたのですが、技能伝承の補完にも使えるということで全コースライブラリに移行しました。

研修の事前・事後でライブラリを活用

活用方法について教えてください。

永島氏:新入社員の目標設定と考課者教育の活用以外に、ライブラリ用途拡大の観点から、階層別研修、キャリア研修の事前・事後課題に活用しています。

三橋氏:私は今年度入社ですが、キャリア研修の事後課題としてライブラリを受講しています。集合研修の場合、講師のペースで進むため、後から振り返ると“聞き漏らしてしまった”ということがありますが、ライブラリは後日改めて確認ができる点が大きなメリットだと思います。

永島氏:ライブラリは安全教育にも活用しています。指定したコースを受講すると“安全講習修了”を意味するシールが配布され、ひと目で安全教育修了者だとわかる仕組みを作っています。

職場環境に応じて、独自の活用を展開

ライブラリ運用の流れを教えてください。

永島氏:学習スタートは4月です。「一般教育」は全従業員、「階層別、キャリア教育」はその年次に当たる人、「安全教育」は社内資格が必要な人を対象としています。

 「一般教育」では毎年異なるコースを年間3コース受講してもらいます。3コースとも4月からスタートし、受講期限をコース毎に2ヵ月ずつずらし、まとめて学びたい人や1コースずつ進めたい人等、それぞれの状況に応じて学習できる工夫をしています。

 それ以外に「このコースを勉強したい」という場合は、随時、上司の承認を得て、総務に連絡する流れをとっています。

齋藤氏:宇都宮では全コースを自己啓発としても開放し、学びたい人は自由に学べる状況にしています。最も多い人は80コースも受講していますね。

学習環境についてはいかがですか?

永島氏:本社では、業務時間内の指定した時間に会社のPCで学習します。

齋藤氏:宇都宮では、昼休みや自宅等、業務時間外での学習です。自宅にPCが無い人はスマホ等で学習している人もいるようです。

修了実績は評価に反映されますか?

村山氏:一部の社内資格と連動しているコースは修了しないと資格を発行しません。それ以外のコースについては自主性を尊重し、受講しなくても評価には反映されません。ただし、その分、受講促進のアナウンスに力を入れています。

永島氏:最大で1ヵ月間に4~5回メールを送ります。最後は上司にも連絡を入れます。

村山氏:定期的に開催している部署長以上の会議の場などでも、受講を促すようアナウンスをしています。

今後の取り組みについてお聞かせください。

村山氏:継続して利用することでライブラリの活用が浸透してきました。ライブラリは“自分のペースで学習ができる”、“期間内に繰り返し学べて振り返りができる”という点がよいと思います。集合研修を軸に、それを補完する形で活用していきたいと思います。

齋藤氏:現場では、改善提案制度を行っています。今後、教育についても、「○コース以上修了したら表彰」といった制度を構想に入れています。

ありがとうございました。

プロフィール


会社名 株式会社小野測器
URL http://www.onosokki.co.jp/
主要事業 神奈川県横浜市に本社を構える産業用計測器メーカー。独創的な技術でこれまで計測できなかったものを次々と数値化し産業の発展を支援。その技術は自動車エンジンの性能向上、家電製品の静音化など広い分野で活用されている。小野測器宇都宮は、製造に特化した小野測器の100%出資会社。従業員数:小野測器/427名(2014年12月現在)、小野測器宇都宮/134名(2014年12月現在)

掲載日 2014/12/25
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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