導入事例

SGホールディングス株式会社

事例詳細

テーマ 強い管理者の育成 / ビジネススキル・知識の習得
対象 管理者

SG ホールディングス株式会社

佐川急便株式会社を中核とした企業群で構成されている、SGホールディングスグループ。「デリバリー」、「ロジスティクス」、および自動車整備事業や不動産事業等、様々な事業分野でビジネスを展開しています。グループでは、支店長、部長などのグループマネジャー(以下、GM)共通スキルの習得を目標に、そのひとつ前の役割である店長、課長などのマネジャー(以下、M)を対象としてeラーニングライブラリ®(以下、ライブラリ)を導入しています。同社のライブラリ活用法について、人事部の田中冬樹氏、久保あすか氏にお話を伺いました。

活用ポイント!

グループ共通スキルを持つGM育成に向けてライブラリを導入

GM資格認定の受験条件として13の必須コースを認定

全グループ会社の受講者を徹底フォロー

マネジメント教育にライブラリを活用

貴社が求める人材像について教えてください。

田中氏:創業以来、コア事業の宅配便は右肩上がりで成長を遂げてきましたが、将来の少子高齢化による消費財の減少を考えると、新規事業や海外事業の重要性が増しています。こうした事業環境の変化に伴い、当グループでは従業員一人ひとりの力を伸ばすことが必要不可欠だと考え、2012年に人事ビジョン「輝く個性・つながる精神・広がる世界」~Challenge for Innovation~を策定しました。グループ従業員が常に問題意識を持って革新へ挑戦し、グループの永続的成長に寄与することが狙いです。そうした人材を育成するため、各事業会社それぞれの人事制度にプラスして、グループ共通の人事制度を策定しました。そこでは役割等級制度を設け、それぞれの役割等級(役職)に応じて、果たすべき役割を明確にしています。

久保氏:それぞれの等級で求められるマネジメント力を身に付け、変化の激しい社会で通用する“競争優位な人材”を育成することが目的です。

貴社の教育制度について教えてください。

田中氏:人事制度の策定とともに、教育制度も整備しました。各事業会社で実施する専門人材育成と、選抜したマネジメント人材の教育に分けています。当グループは国内外に様々な事業分野と、それに紐づく従業員が拡散しているため、専門分野に特化した教育は各会社に任せ、マネジメント層の教育を当社が担う形に切り分けました。

eラーニングを教育体系の中でどのように活用しているのでしょうか。

田中氏:当グループは従業員数7万人に対して、マネジメントの核となるGMが非常に少ないため、GMおよびその予備軍であるMの育成が重要な課題です。そこでMに対してeラーニングを導入し、GMになる前の段階で、将来グループの経営を引っ張る人材として必要な知識を身に付けてもらおうと取り組んでいます。

eラーニング、なかでもライブラリを選んだ理由を教えてください。

田中氏:日々の多忙な業務をこなしながらスキマ時間で学習できるからです。なかでもライブラリは、マネジメント系のコースが充実していること、コース数が多いこと、他社よりもコストパフォーマンスに優れている点が導入のポイントです。

必須コースは設けていますか。

田中氏:財務経理、経営企画、マーケティング、マネジメント、人事労務の各分野で計13コースを必須としています。全コース修了していることが、GM資格認定の受験条件のひとつです。

社員の皆様に身に付けて欲しい知識やスキルについて教えてください。

久保氏:必須コース以外は自己啓発のため、特に推奨コースは設けていません。役割等級制度の中でガイドラインは示していますので、自分のキャリアに必要なものを考えて受講して欲しいと思います。

田中氏:最近では業務で英語を使用することが多いせいか、ライブラリの英語コースを利用しているという声も聞きます。

学習環境について教えてください。

田中氏:自己啓発のため、就業時間外での学習が基本です。夜間や休日、長期休暇等を利用して学習しているようです。

全グループ会社の受講者を徹底フォロー

受講を促進するための施策について教えてください。

田中氏:店長・課長に昇進した対象者を各グループ会社から報告してもらい、受講登録するための案内を本人に配布して、毎月、募集を行っています。

久保氏:受講者には受講開始の開設メールや注意点の通達、締め切り前のフォローメール等、定期的にメールを送り、受講状況の進捗を管理しています。

また、サポートデスクとして操作方法等の相談にも対応しています。

受講者の方々の反応はいかがでしょうか。

田中氏:アニメーションの動きがいいので、飽きずに学習を進められるという声を聞きます。テストを受けて、わからなかったら何度でも戻って学び直せるのも好評です。忙しい従業員が多いので、スマホ・タブレット対応は大歓迎という声も多いですね。また、海外勤務者については受講環境がない国もあり、ダウンロードした学習資料集(PDF)を活用できるため、利便性を感じているようです。

今後の課題について教えてください。

田中氏:学習意欲がある潜在層には、しっかりと学習の機会を提供して上位職を目指していってもらいたいと思います。そのためにも、ライブラリをもっと広い層に展開することを検討していきたいですね。

久保氏:産休や育休をとっている社員と会社をつなぐものとして、ライブラリを活用していきたいと考えています。

ありがとうございました。

プロフィール


会社名 SGホールディングス株式会社
URL http://www.sg-hldgs.co.jp/
主要事業 創業1957年。2006年に株式移行で持ち株会社SGホールディングスを設立。本社(京都)と、東京事務所の2拠点を中心に、佐川急便をはじめとしたグループ全体の経営戦略の策定・管理を司るグループの中枢として機能している。連結売上高8,713億円、グループ会社従業員数70,628名(2013年3月期)。

掲載日 2014/03/01
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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