- 対象: 管理職
- テーマ: ビジネススキル
- 更新日:
管理職に必要なスキルとは?理想のリーダー像と育成のポイント

管理職には、目標設定、進捗管理や、部下の育成などの役割を求めます。チームでの成果を出すためには数値目標を達成することが大切です。とはいえ、数字を追うだけの管理職では良い結果を長く出し続けることができません。
本記事では、管理職にどのようなスキルが求められるのか、理想のリーダー像と育成するポイントを解説いたします。
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数字「だけ」を追う管理職に育ててはいけない
チームが成果を出し続けるためには、売り上げやユーザー数などの数値目標を設定して「数字を追う」ことは必要不可欠です。
数値目標が明確になっているからこそ、課題がわかりやすく効率的にPDCAが回せるようになります。
しかし、数値目標は成果を出すための「手段」であって「目的」ではありません。そのため、数字「だけ」を追う管理職に育ててはいけません。
持続的に成果を出せるチームには、数字だけでなく「ビジョン」が必要です。
人は「なぜやるのか?」というビジョンが明確になって、初めて素直に自分事として仕事に向き合えるからです。
管理職は、いかに「人を動かす」かが大切といえます。「業務」と「人間」の2つを相互作用させるのが、管理職の大きな役割だといえるでしょう。
そのため企業は、顧客満足度を高めて業績を向上させるのと同時に、チームメンバーへ動機づけし、魅力ある職場を作れる管理職に育てる必要があります。
管理職に必要な7つのスキル
管理職には、業務スキルとはまた別のマネジメントスキルが必要です。日本能率協会マネジメントセンターが考える管理職に必要な7つのスキルを紹介します。まずは、必要なスキルを把握して、適切なリーダー教育を実施しましょう。
目標指向力
部署の方針やチームの状況に合わせて、実現可能な目標を設定するスキルです。
単に目標を定めるのではなく、自分で問題を抽出して「何を」「いつまでに」「どのように」進めるのか、適切な計画を設定します。
業務運営能力
日常的な業務に対して、ミスやトラブルなく遂行する能力です。
いかに日々の業務をミスなくできるかだけでなく、イレギュラーが発生しないように「自分の意図に沿った状態」を作り上げ、仕事をコントロールします。
組織能力
管理者として、良い業績で成長し続ける組織を設計する能力です。
適切に仕事を割り振り、部下が働きやすい環境を整えることで、成長する良い組織を作り上げます。
動機づけ能力
部下のやる気を引き出し、チーム一丸となって目標へ進むために必要なスキルです。
チームが一丸となって目標へ向かうには、「実現したい」と強く望むビジョンが大切です。魅力的なビジョンでやる気を引き出し、一人ひとりが主体的かつ積極的に、仕事に取り組めるよう導きます。
育成能力
メンバー全員が、それぞれ最大のパフォーマンスを発揮できるようにサポートする力です。
例えば好ましくないクセを矯正したり、新たなスキル獲得をサポートしたりして、考え方や態度を好転させます。
信頼される能力
すべてのスキルの基礎ともいえる部分で、人を動かすためになくてはならないスキルです。
人を動かすには、何よりも信頼されていることが重要です。
管理職には、チームメンバーから信頼される要素をもちあわせている人が適しています。場合によっては、信頼されるよう管理者自身が変化する必要もあるでしょう。
自己革新力
時代の変化・経営上の要望の変化などに対応して、考え方や保有能力を刷新していく能力です。
状況や仕組みの変化をおそれて現状維持に努めるようになると成長できず、周囲や社会の変化に追従できなくなってしまいます。
未知の領域へ、臆せず踏み込むスタンスが大切です。
今回紹介したのは、各スキルの一部分です。
管理者・マネージャーが必ず身につけておくべき能力について、より詳しく理解したい方は以下リンクから資料をダウンロードしてみてください。
>>資料ダウンロード 「7つの能力とは」
管理職育成のポイント
管理職の育成には、5つのポイントがあります。
優秀な管理職を育て上げるために、現在の育成方針・マニュアルなどに不足がないか照らし合わせましょう。
1.求める役割・責任範囲を明確に示す
管理職に求める「役割・責任範囲」を明確に示しましょう。
会社として管理職に求める役割や責任範囲を示すことで、管理職候補や管理職としてどのように動くべきか把握できます。
特に管理職になりたての社員には、個人ではなく組織が主軸だと認識してもらう必要があります。役割・責任範囲を伝えることで、視点を組織・経営目線へ切り替えましょう。
管理職への昇進時に伝えるのはもちろん、昇進後も定期的に伝えて、忘れないよう努めることも大切です。
2.目指すリーダー像を描かせる
目指すリーダー像を描く ことで、管理職としての具体的な方向性を定められます。
目指すべきリーダー像は、組織課題やチームの状況などによって異なるため、今の組織を成長させるには「どのようなリーダーが必要か?」を考えてもらうことが大切です。
その際は、あわせて自己分析をしてもらうことも有効です。
「理想のリーダー像」と「自分の能力・性質」が乖離していると、空回ってしまい自信を失ったり、良い点を損なったりするかもしれません。
自己分析をすることで、自分の強みを活かすことができ、理想のリーダー像に近づく方法が分かってきます。
3.自律した学習の継続
目指すリーダー像と現状の自分を比べて、必要な知識をインプットしてもらうことも大切です。
現状では、知識やスキルが不足しているケースも多いでしょう。一人ひとりの課題に合わせて、必要な学習を行うことが重要です。
特に管理職は忙しいため、時間や手間の掛かる網羅的な学習は難しく、必要な知識・スキルをスポット的に身につけられる体制が必要となります。
4.マネジメントとしての裁量を与え、現場で実践させる
インプットだけでなく、現場でマネジメントを実践してもらうことで成長を促します。
実際にマネジメントを経験してこそ学べることは多く、実践でしか培えないこともあります。
部門を超えた連携・調整のような、今まで任せていなかった裁量を与えて、意図的にスキルアップさせる機会を作ることが重要です。
5.上司からフィードバックを行う
上司からフィードバックして、現状の良い点や課題を自覚してもらうことも大切です。
管理職の「より伸ばして欲しい長所」や「さらなる成長が必要な点」などを上司からフィードバックすることで、本人に正しい自己認識と内省を促せます。
第三者目線での課題が明らかとなれば、課題解決に必要なスキルや知識がわかりやすくなるため、課題にフォーカスしたインプットが可能になります。
まとめ
優秀な管理職に育て上げるためには、必要なスキルや知識をインプットし実践で磨いていくことが大切です。
しかし、管理職の育成は難しいのが事実です。
ひと口に管理職といっても新任管理職や中間管理職、上級管理職などに分かれ、それぞれ求められるスキルが違うため、学習すべき内容も異なります。
また管理職は忙しいため、まとまった時間を学習に割きにくいのもネックです。
そこで管理職の育成におすすめなのが、学習者のペースで進められるeラーニング。JMAM(日本能率協会マネジメントセンター)では、管理職に特化したeラーニング「マネジメント・ビュッフェ」を提供しています。
マネジメントに必要な約120ものテーマを取り扱っており、それぞれ細分化されているため、自分に必要なものだけをピックアップして学ぶことができます。
約10分の質問に回答する自己診断機能でどういったタイプのリーダーかを理解し、自身の課題としているテーマから学習することができます。
「診断→学習→レポート添削→現場で実践」のサイクルを回しながら1年間の継続的な学習を通して、学習習慣をつけることができます。
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