用語辞典

さ行

組織のフラット化

1990年代の長期にわたる景気低迷の中で、多くの日本企業が行ったのが組織のフラット化である。これは、中間管理職を廃し、部門長が直接部員を管理するように組織を変更するもの。それによって情報の迅速な伝達・共有を実現し、組織の意思決定を速めて、状況変化に柔軟に対応することを目的としている。管理職が階層的に連なる従来の「ピラミッド型組織」に対し、1人の管理職が多数の部員を管理する形をなぞって「文鎮型組織」と呼ぶ。 しかし現実には、社員各人に対する権限委譲や、自立性・自律性の強化、自発性の高い社員を受け入れる組織文化の醸成など、必要な諸施策のないまま組織の形だけを変更した企業が多かった。そのため、従来は複数の中間管理職が担っていた日々の細かな管理業務まで1人の上位管理職が管理せざるを得なくなり、当初の狙い通りの効果を生み出せていない企業が少なくない。  また同時期に、社員個々人の成果を求める成果主義が導入されて、管理職にも個人の数値目標が課せられるようになった。「プレイングマネジャー」という言葉も生まれたが、ただでさえ煩雑化したマネジメント業務に、過大な個人成果を問われて業務過多に陥るケースが多く、管理職としての本来の役割が果たせないばかりか、その疲弊ぶりが目立つ結果となっている。

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