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    コロナ禍を克服“新しい日常”への希望・・1位は「明」
    【“Time is Money”から“Time is Life”。時間の新概念「時間(とき)デザイン」プロジェクト】
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『2021年はどんな漢字!?』を募集!
コロナ禍を克服“新しい日常”への希望・・1位は「明」
【“Time is Money”から“Time is Life”。時間の新概念「時間(とき)デザイン」プロジェクト】

ニュースリリース

 株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:張 士洛、中央区、以下JMAM[ジェイマム])は、行く年を振り返り、来る新年への思いを表す漢字の募集・集計を行いましたので、その結果をお知らせいたします。
 今回の募集は「時間(とき)デザイン」プロジェクトの一環で実施しました。「時間(とき)デザイン」とは、従来の「時間管理」を発展させた、JMAMが提唱する時間の新しい概念です。

 時間(とき)デザイン研究所では、年末年始に人々がどのような気持ちでいるのかを探る目的で「2020年を振り返る漢字、2021年への思いを表す漢字」を募集しました。期間は12月7日~1月5日、14歳以上を対象にインターネット上で募集、応募数は1,265件でした。
 並行し、著名な方や斯界第一人者の「2021年の一字」もお聞きしましたので、あわせて報告いたします。

1.一般の投稿の結果

● 『2021年の思いを表す漢字』は「明」。コロナ禍を克服、“新しい日常”への希望

 『2021年への目標や思いを表す漢字1字』は、1位は「明」(応募総数における割合5.1%)、2位は「楽」(3.5%)、3位は「希」(3.4%)、以下「新」「笑」「進」という結果になりました。「明」は、2位「楽」に1.6ポイント差、2位~6位「楽・希・新・笑・進」は1ポイント以内の僅差となりました。上位はポジティブな印象の漢字がほとんどです。新型コロナウイルス感染拡大を克服し、新しい日常を創っていこうという気持ちがにじむ文字が多くみられました。

2.著名な方・斯界第一人者の「2021年の一字」

 時間(とき)デザインプロジェクトおよび弊社事業に賛同いただいている、各界の方々から「2021年の一字」をいただきましたので紹介します。

3.傾向について(一般の投稿から)

● 『2020年振り返り漢字』の上位は“コロナ関連”が独占

 一般応募について、1位「密」から10位「菌」まで新型コロナウイルス感染拡大に関連する字で占められました。「耐」「家」「籠」といったステイホームなど、経験したことのない日常を表現するものや、「禍」「疫」「病」「菌」というこれまでにない字も目立ちました。
 一方、九州地方の災害、東京オリンピック・パラリンピックの延期、菅内閣の発足、アメリカ大統領選挙、英国のEU離脱など、国内外で大きなニュースもありましたが、関連する振り返り投稿は少数でした。

● 過去3年間トップ10には「楽・新・笑・進・幸」の5字が連続ランクイン

 本調査の過去3年間の「目標漢字」の上位を比較すると、第1位は毎年入れ替わりとなりました。一昨年は令和への改元を控えた「新」、昨年は「輪」というように、その年に予定されているイベントに関連する漢字となりましたが、今年は、特定のイベントというよりは、暗いイメージであった昨年から、ポジティブに転換する希望の気持ちを表す1字といえます。
また、アミガケの5字(楽・新・笑・進・幸)は3年間継続して10位以内に登場しています。

● コメント分析

 1位「明」を投稿した方のコメントの一部を紹介します。【表4】

 また、全投稿者のコメントのなかで、出現頻度の多い単語をみると、「コロナ」が最も多く「願う、思う、明るい、楽しい、ほしい(欲しい)、希望(期待)、終息(収束)、新しい、込める」などが多く使われています。【表5】
 新型コロナウイルスと、その後の新しい生活、新しい時代への期待や希望が読み取れます。

4.関連イベント「時間デザインセミナー
『未来をカタチにする言葉』 ~書家と刻む2021年の念い~」

 2020年12月7日、「時間デザインセミナー2020 ~書家と刻む2021年の念(おも)い~」が開催されました。当セミナーは、2018年にスタートし3回目の開催となりますが、今回は初のオンラインによる実施となりました。テーマは前回と同じく「一年内観」として、書家でプレゼンテーションクリエイターの前田鎌利氏による講演とオンラインでの参加者によるグループワークで構成された90分でした。
 講演では前田鎌利氏ご自身の半生を振り返りながら、書とプレゼンテーションという、一見すると異なる分野をご専門に活躍する同氏が大切にしている「伝える」こと、そして「繋いでいく」ことへの念(おも)いについて話が進みました。
 参加者同士によるグループワークも、オンライン会議のブレークアウトルーム機能を使って実施。今年2020年と、来る2021年に寄せるそれぞれの念(おも)いを漢字一文字で表現し、その理由について参加者同士でディスカッションし共有しました。
 イベントの終盤には、毎回恒例となっている「一年内観念い書き」と題した揮毫パフォーマンスが披露されました。主催者のJMAMが、コロナ禍に負けないという念いを込めて制作したメッセージ動画のタイトル『白紙から、立ち上がれ。』が、見事な筆致で揮毫されました。

 講師の前田鎌利氏が2020年の漢字として選んだのは、「些」。お子さんや高校生といった若い世代と関わる機会が増え、つながりも深くなった年。そういった関係が「些か(少しずつ)」始まった年だったと評しています。
 また2021年の漢字は、コロナ禍を乗り越えて新しい世界に入っていきたい、オリンピックで海を越えて多くの人たちが来日して羽ばたいてほしいといった念いを込めて「越」を選びました。
 「一年内観」を通じて、参加者の皆さんが、コロナ禍の影響を閉塞感として捉えながらも、プラスに作用したことは生かしたい。そして、2021年はこれを乗り越えて前進する、あるいは希望を持って楽しく生きていきたい。そんな期待を抱いていることがわかるイベントになりました。

前田 鎌利 / Kamari Maeda プロフィール
書家/プレゼンテーションクリエイター、一般社団法人 継未 代表理事、株式会社 固 代表取締役
一般社団法人プレゼンテーション協会 代表理事、情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
東京学芸大学 書道科卒業。Softbank「志高く」JAXA「こうのとり」Jリーグ「絶対突破」、TOYOTA「挑戦」
重要文化財 旧小坂邸襖書「花鳥風月」など多数の作品を手がける一方、国宝 彦根城などでのライブパフォーマンスをはじめ海外でも幅広く活躍。また未来へ日本文化を継いでいく活動として全国で書道塾「継未-TUGUMI-」を主催。700名を超える生徒へ日々書を通じた内観することの重要性を伝えている。

講評

 今年の漢字はコロナから立ち上がり、前向きに進んでいく気持ちが感じられるものが上位を占めました。1位の「明」は過去2年上位に出ていない漢字です。文字の由来は左側の「日」はもともと窓を意味しており、月の光が窓から差し込み明るく照らす様子を表しているそうです。今はコロナで夜のように暗いが、その中でも月の光を楽しみ、夜が明けて明るいお日様の下で笑顔で過ごすことをイメージすることができる漢字です。
 過去の漢字を見てみますと2019年は元号の変更、2020年は東京オリンピックへの期待が表れています。今年の漢字はコロナに打ち勝った様子が見えるものばかりです。明るい未来を信じて1年間がんばろうという気持ちをいただきました。

「時間(とき)(とき)デザイン」とは 

 JMAMでは、「時間(とき)デザイン」を、「自由で豊熟な人生を創造していくために、『経験から学び 自ら望む未来を カタチにする』プロセス」と定義しています。今、多様な働き方が認められる一方、理想とする働き方が一人ひとりに求められる時代になったとも言えます。
 こうした時代においては、時間に対する考え方も変革が必要です。従来の時間管理の考え方に、新たなイノベーションを生み出す手法として注目される「デザイン思考」を取り入れ誕生したのが「時間(とき)デザイン」です。

本件に関するお問合せ先

【報道関係 お問合せ先】
株式会社日本能率協会マネジメントセンター 広報担当
E-mail: PR@jmam.co.jp