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男女会社員436名の「働き方に関するアンケート」調査結果

ニュースリリース

男女会社員436名の「働き方に関するアンケート」調査結果働き方について男女間の意識差が浮き彫りに女性会社員が感じる不安 トップは「仕事と生活の両立ができない」

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:長谷川隆、港区、以下JMAM[ジェイマム])は、弊社通信教育講座の修了者436名の男女会社員に対し、勤務状況や働く姿勢に関するアンケート調査を実施しました。この度、調査結果を取りまとめましたので、内容を一部抜粋してお知らせします。


<調査概要>

調査対象:弊社の通信教育受講修了者(国内企業・団体に勤務する会社員・職員)
有効回答:436名(内訳男性292名、女性144名)

調査期間:2015年1月26日~3月1日

調査方法:WEBアンケート

調査項目:平日・休日の時間の使い方、めざす働き方、今の勤務先で働く主な目的・理由

仕事上で不安を感じること、身につけたり伸ばしたいスキル、スキル習得方法の希望


<調査結果概要(一部抜粋)>

n 時間の使い方
(1)平日の家事時間

・子供がいる女性会社員の平日の家事時間は平均3.2時間、子供がいない女性会社員は平均1.4時間

・子供がいる男性会社員の平日の家事時間は平均0.8時間、子供がいない男性会社員は平均1.0時間

⇒子供がいる女性会社員は家事に費やす時間が1.8時間長く、男性会社員は0.2時間短い傾向

(2)平日の勤務時間

・子供がいる女性会社員の勤務時間は平均9.7時間、子供がいない女性会社員は平均11.1時間

・子供がいる男性会社員は平均11.6時間、子供がいない男性会社員は平均10.6時間

⇒子供がいない男女に比べ、子供がいる女性会社員は1.4時間短く、男性会社員は1.0時間長く働く傾向

n めざす働き方
・男女ともに第1位は「仕事と生活のバランスをとる」(58%の男性、80%の女性が選択)

・第2位以降に男女差が見られた

<男性>第2位「人を率いて組織の中で責任を果たす(43%)」、第3位「メンバーを助け育てる(39%)」

<女性>第2位「特定の分野で専門性を発揮する(52%)」、第3位「決められた仕事を正しく行う(49%)」

n 仕事をするうえで不安を感じること
・男性回答者の33%、女性回答者の31%が「考えや価値観の違う人と一緒に仕事をすること」を選択

・女性回答者の33%が「仕事と生活の両立ができないこと」を選択、回答第1位に。一方で男性からの

同回答は17%に留まる

n 身につけたり伸ばしたいスキル
・男女ともに第1位は「問題解決」(50%の男性、42%の女性が選択)、第2位以降に男女差が見られる

<男性>第2位「企画力(38%)」、第3位「折衝・交渉(33%)」、第4位「リーダーシップ(32%)」、

第5位「部下指導・育成(30%)」

<女性>第2位「IT・パソコン(35%)」、第3位「業務効率化・改善/段取り(34%)」、

第4位「コミュニケーション(34%)」、第5位「プレゼンテーション(33%)」


<調査結果詳細(抜粋)>

1.時間の使い方

■平日の家事時間

子供のいる女性、いない女性それぞれに平日の家事時間を聞いたところ、子供がいない女性の家事時間は1.4時間であるのに対し、子供がいる女性は3.2時間と、1.8時間分、約2.3倍の差があることがわかりました。一方男性にも同様の質問をしたところ、子供のいない男性が1.0時間であるのに対し、子供がいる男性は0.8時間と、子供がいる男性は家事時間が約12分少ない結果となりました。出産を経ることで大幅に家事の時間が増える女性に対し、子供の誕生後も家事時間に変化のない男性の実態が明らかになりました。

■平日の勤務時間

子供のいる女性、いない女性それぞれに平日の勤務時間を聞いたところ、子供がいない女性の勤務時間は11.1時間であるのに対し、子供がいる女性は9.7時間と、子供がいる女性のほうが約1.4時間短く働いていることがわかりました。一方男性にも同様の質問をしたところ、子供のいない男性が10.6時間であるのに対し、子供がいる男性は11.6時間と、子供がいる男性のほうが1.0時間長く働いていることがわかりました。

2.めざす働き方

男性、女性それぞれにめざす働き方を選択肢から3つまで選択してもらったところ、男性の58%、女性の80%が「仕事と生活のバランスをとる」を選択し、男女共通してめざす働き方の第1位となりました。

第2位以降に男性、女性それぞれによる差が見られます。男性は「人を率いて組織の中で責任を果たす」が43%で第2位、「メンバーを助け育てる」が39%で第3位と、組織やチームのなかで責任を果たすことをめざしていることがわかります。一方の女性は、「特定の分野で専門性を発揮する」が52%で第2位、「決められた仕事を正しく行う」が49%で第3位と、限定的な範囲の中で仕事をすることをめざす傾向にあります。

3.仕事をするうえで不安を感じること

男性、女性それぞれに「仕事をするうえで不安を感じること」を選択肢から3つまで選択してもらったところ、男性と女性で似た傾向を示した部分がある一方、女性が最も不安に感じている項目については男女の意識差があることがわかりました。

33%の男性、31%の女性が「考えや価値観の違う人と一緒に仕事をすること」を選択しており、これは男女共通して不安に感じる項目のようです。一方、33%の女性が回答し、女性の第1位となった「仕事と生活の両立ができないこと」については、男性からは17%の回答に留まっています。

4.身につけたり伸ばしたいスキル

男性、女性それぞれに「身につけたり伸ばしたいスキル」を選択肢から5つ回答してもらったところ、男性と女性で似た傾向を示した部分がある一方、男女差が出た部分も見られました。

「身につけたり伸ばしたいスキル」としては、50%の男性、42%の女性が「問題解決」と回答しており、男女ともに、今後も重点的に習得したいスキルと考えているようです。男性は「企画力」が38%で第2位、「折衝・交渉」が33%で第3位、「リーダーシップ」が32%で第4位、「部下指導・育成」が30%で第5位となりました。女性は「IT・パソコン」が35%で第2位、「業務効率化・改善/段取り」が34%で第3位、「コミュニケーション」が34%で第4位、「プレゼンテーション」が33%で第5位となりました。

男女共通して高い選択率となっている項目がある一方、男性の上位選択項目である「折衝・交渉(33%)」は女性18%、「リーダーシップ(32%)」は女性13%に留まっており、また一方では女性の上位選択項目である「IT・パソコン(35%)」は男性12%に留まっています。

男性と女性がそれぞれ認識している役割の違いが反映されている、と捉えることができます。男性は周囲にリーダーシップを発揮し、交渉・折衝を行うこと、女性はIT・パソコンのスキルを発揮することが、それぞれ自分の仕事上の役割であると認識しているとも、捉えられます。

総括

現在、国を挙げて急ピッチで、女性役員や管理職の登用をはじめとする「女性の活躍推進」が進められています。しかし今回の調査では、子供の有無により女性会社員の家事時間・勤務時間は影響を受けるが、男性会社員はほぼ変わらない(勤務時間は微増する)ことが明らかになりました。「男性=長く働いて賃金を多く得る、女性=育児を担当する」という役割分担が依然として続く現状が見受けられます。また、めざすスキルや働き方についても、男性は組織のなかでリーダーシップを発揮し責任を果たすことをめざす一方で、女性は決められた枠組みのなかで仕事を正しく行うことをめざし、周囲から与えられた環境に応じ受動的に働く傾向にあることがわかりました。

JMAMでは、「女性の活躍推進」ひいては「性別に関わらない社員の活躍推進」をめざす際に、こうした男女間の相違について企業側が認識することが、実現に向けた第一歩となると考えています。

JMAMは、今後も通信教育事業や研修事業、関連調査活動などを通じて、企業の人づくりを支援していきます。

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)について:JMAMは、日本能率協会(JMA)グループの中核企業として1991年に設立されました。通信教育・研修・アセスメント・eラーニングを柱とした人材育成支援事業、能率手帳の新生ブランド『NOLTY』や『PAGEM』を代表とする手帳事業、ビジネス書籍の発行を中心とした出版事業を通じて、「成長したいと願うすべての人」を支援し続けていきます。www.jmam.co.jp

本件に関するお問合せ先

【報道関係 お問合せ先】
株式会社日本能率協会マネジメントセンター 広報担当
E-mail: PR@jmam.co.jp