コラム


ロジカルシンキングのフレームワークを紹介!代表的な11の方法を解説

対象:全社向け テーマ:ビジネススキル :2021-01-29

ロジカルシンキング(論理的思考)を行ううえで、フレームワークは欠かせない要素です。フレームワークをうまく活用することで思考が整理され、業務の効率化や生産性の向上にもつながります。

この記事では効率的な課題解決を目指す人に向けて、代表的なフレームワークを11個紹介します。フレームワークを活用して、ビジネスにおける課題を解決しましょう。

フレームワークとは

フレームワークとは、ビジネスにおいて、課題解決や戦略立案に活用できる枠組みや考え方のことです。考えるべきポイントや思考の流れをパターン化しているため、誰でも効率的な思考に役立てることができます。

フレームワークといってもその種類はさまざまで、フレームワークごとに役立つ場面は変わります。そのため、フレームワークそれぞれの特徴やメリットを知ったうえで活用することが大切です。

フレームワークとロジカルシンキングを併用すべき理由

ロジカルシンキングとは、物事を合理的に考える思考法のことです。多くのフレームワークは合理的な思考が求められます。ロジカルシンキングに有用なフレームワークを身につけることで、感覚に頼ることなく考えることができ、仕事の再現性が高くなるのです。

さらに、フレームワークを併用すると思考の合理性が高まり、より素早く判断ができるようになります。時間に余裕が生まれることから、生産性も高くなるでしょう。

代表的なフレームワーク11選

フレームワークには、多くの種類がありそれぞれに目的や活用方法があります。ここではビジネスで使われる代表的なフレームワークについて解説します。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、問題や課題を階層に分けて分析していく方法です。大元の問題から木の枝葉のように広がっていくことからこの名前がつけられました。それぞれの課題について、「HOW(どうやって)」「WHY(どうして)」を掘り下げていきます。根本的な問題はどこにあるか、何を改善するのがよいかが、掴みやすくなることが特徴です。

たとえば「利益が少ない」という問題があった場合、考えられる原因としては「売り上げが少ない」「支出が多い」が考えられます。「売り上げが少ない」という問題には、「お客様のリピート率が少ない」「新規顧客が足りていない」という原因が挙げられるでしょう。ロジックツリーではこのように問題を徐々に掘り下げていきます。

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーはある主張を頂点としてその根拠を細分化していく手法です。この方法は一見するとロジックツリーに似ていますが、異なるものです。

ロジックツリーは問題に対して原因や手法を探求します。そのため、思考の整理に使われることが一般的です。これに対して、ピラミッドストラクチャーは主張のための根拠を掘り下げていくものです。主張に説得力をもたせる根拠を探るために使われます。そのため営業のプレゼンなどに使われることが多いです。

たとえば「利益を増やすためには経費削減が必要だ」と主張する場合、その下には理由として、「経費が売り上げの50%を超えている」「売り上げに貢献していない経費がある」などのように理由を挙げていきます。

MECE(ミーシー)

MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、漏れなく重複なく物事を考えるための手法です。何らかの課題を考えるときに、漏れや重複がある場合、正確な分析が行えません。

たとえば、日本国民全体を分類するときに、「男性」と「女性」であれば問題はないですが、「男性」「主婦」で分けると未婚女性が漏れてしまいます。後述するSWOT分析や3C分析、4P分析などはMECEの考え方を前提にしたフレームワークです。

SCAMPER

SCAMPERはアイデアの発案に役立つ手法です。発想の幅を広げる以下の要素の頭文字を取ってこのように呼ばれています。

・Substitute(代用する)
・Combine(結合する)
・Adapt(応用する)
・Modify / Magnify(修正/拡大する)
・Put other uses(転用する)
・Eliminate / minify(削除 / 削減する)
・Reverse / Rearrange(逆転/再編集する)

たとえば「書類を電子データで代用できないか」などのように考えます。これまでにない発想を考えるうえで重要な手法です。

SMARTの法則

SMARTの法則は的確な目標の設定に役立つ手法です。何らかの計画や目標を効果的に達成する、または目標への到達度を客観的に判断するために使われます。SMARTとは以下の頭文字を取ったものです。

・Specific(具体的であること)
・Measurable(計測できること)
・Achievable(達成できること)
・Realistic(現実的であること)
・Time-related(期限があること)

たとえば顧客満足度の向上を掲げる場合、そのままでは具体的ではありません。「解約率を5%以下にする」などのように具体的な目標に置き換えることで計測可能になります。

SWOT分析

現状を的確に分析し、効果的な戦略立案に役立つ手法がSWOT分析です。SWOTとは以下の頭文字を取ったものです。

・Strength(長所)
・Weakness(短所・欠点)
・Opportunity(機会)
・Threat(脅威)

これらを掛け合わせ、戦略の内容を考えます。たとえば、郊外にあるレストランの場合、長所として「新鮮な食材が手に入る」、短所として「アクセスが悪い」、脅威として「ファミレスやファーストフード」などがあります。この場合に「自然食ブームが起きた」という機会があれば、強みを生かして積極的に広告やPRを行う手法がとりやすくなります。

3C分析

3C分析とは「Company(自社)」「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」から現状を分析する手法です。3つの関係性を考えることで、どのような状況にあるか分かりやすくなります。たとえば、自社が高単価のサービスを提供し、競合が低価格の商品を販売した場合を考えましょう。

顧客が低単価のサービスを志向するような場合であれば、市場の面では厳しい状態、逆であれば有利な状態といえます。それぞれを客観的に整理することで、自社の状況が掴みやすくなることが特徴です。

4P分析

4P分析とは、「Product(商品)」「価格(Price)」「販促(Promotion)」「流通(Place)」の観点からマーケティングを分析する手法です。

たとえば、高単価で高品質な商品を展開しているが、販促は行っておらず、流通経路が確立できていない状態の場合、「広告を作る」「店舗を増やし流通経路を確保する」ということが課題となるでしょう。4つの指標から考えることで、どこに課題があるか分かりやすくなります。

5フォース分析

5フォース分析とは自社と競合企業だけではなく、業界全体の同行を分析するときに使う手法です。業界内の競合企業、顧客、供給業者、新規参入業者、代替品の5つを自社の脅威として分析します。顧客が自社の商品から他の競合や代替品に乗り換えるリスク、供給業者が値段を上げることで利益が下がるリスクなど、全体の脅威を整理するのに役立つフレームワークです。

STP分析

STP分析とは「Segmentation(市場細分化)」「Targeting(市場の決定)」「Positioning(自社の立ち位置)」からマーケティングを考えるフレームワークです。マーケティングの戦略立案に役立ちます。利用者をA、B、Cのように分け、どの層にメインのアプローチをするか検討します。そのうえで、競合商品に対して自社の商品がどのようなポジションを確立するかを決定します。

たとえば、高品質の商品を求めるA層をターゲットにした場合、競合他社と比べると高級路線、ブランド力を重視したポジションを確保したいと考えます。このときA層にはどのくらいの人がいるか、同様のポジションの競合はいないかなどを把握すると、正確な分析が行えるでしょう。

PDCA

PDCAは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取った手法です。このサイクルを順番に回し繰り返すことで、現状を改善したいときに用いられます。たとえば、高級路線で販売しようと計画し実行したが、競合の影響が大きく売り上げが思うように出なかったという場合、次回の改善策の案として、ブランディングを強化するか、別のターゲットに切り替えるかを考えます。会社のビジネスだけではなく、個人の業務でもよく採用される手法です。

まとめ

フレームワークは多くの種類があり、目的に合わせて活用することで、大きな成果を挙げられます。しかしフレームワークを活用するには、適切なやり方を身につけることが重要であり、独学では時間やコストがかかってしまいます。

株式会社日本能率協会マネジメントセンターでは、ロジカルシンキングのフレームワークを習得できる通信教育を提供しています。

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