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第9回「あなたの手帳の流儀」 調査

ニュースリリース

スケジュール管理は今年も手帳がトップ、理由は「予定を一覧しやすいから」
~20代ではスマホがトップ、一方で約9割が「手書きが上手な人に憧れる」~

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:長谷川隆、東京都中央区、以下JMAM [ジェイマム])は、20代~60代の男女2,060名を対象に、スケジュール管理ツールや手帳の使い方に関する実態調査を実施しました。

【主な調査結果のポイント】

■ スケジュール管理は今年も手帳がトップ!その理由は「予定を一覧しやすいから」

スケジュール管理のメインツールは昨年に続き「手帳(38.1%)」がトップ。2位の「スマートフォン(26.6%)」は保有者の増加とともにスケジュール管理での使用者も増加した。手帳やカレンダーなどのアナログツールを使用する「アナログ派」は57.8%と、半数以上を占めた。また、スマートフォン保有者(1,232人)の49.2%がスケジュール管理に手帳を使用しており、その理由として、「予定を一覧しやすいから(80.0%)」、「使い慣れているから(70.4%)」が挙げられた。

■ 手帳のサイズ、男性にはコンパクトサイズ、女性には大型サイズが人気

手帳のサイズは、男性にはコンパクトサイズ、女性には大型サイズが好まれる傾向にある。女性は家族のスケジュールや子どもの成長記録など手帳に書く内容が多岐にわたるため、たっぷり書き込めるサイズを好む人が多いと考えられる。男性の中でも20代だけは大型サイズを使用する人の割合が高く、女性の傾向に近いことが明らかになった。

■ 全世代で「漢字が書けなくなる危機感」と、「手書きが上手な人への憧れ」

手書きに対する意識や行動を聞いたところ、「手書きの機会が減ることで、漢字が書けなくなる危機感がある(88.8%)」と思う一方で、「電子機器が発達しても、手書きはなくならないと思う(88.6%)」、「手書き(文字)が上手な人に憧れる(87.3%)」など手書きに対して前向きな傾向がみられる。特に女性の方が男性よりも手書きに対して好意的な傾向がみられ、「手書きが好きである(男性:59.1%、女性:78.1%)」、「大切なことは手書きで記録したい(男性:49.2%、女性:73.1%)」などの項目において、男女間で差がみられた。

■ スマホ世代の20代が、手書きに最も好意的。「手書きは気持ちが伝わりやすい」と特別な意識

世代別で、スマートフォン保有者が約8割と最も高い20代が、手書きに対して最も好意的であった。デジタル機器の方が手書きより手軽と思う一方で、「手書き(文字)が上手な人に憧れる(91.0%)」、「メールよりも手書きのメッセージの方が気持ちが伝わりやすい(85.7%)」など、手書きがより日常的と思われる60代と比べると、手書きに対して特別な意識を持っていることがうかがえた。

<調査実施概要>

調査時期 2015年8月 調査対象 全国の20~60代の男女
(有職者、パート・アルバイト、主婦、
 ※60代のみ無職を含む)
調査方法 インターネット調査 回答数 2,060名

現在使用しているスケジュール管理ツール

■ スケジュール管理は今年も手帳がトップ!その理由は「予定を一覧しやすいから」

スケジュール管理は昨年に続き手帳が多数派に。

●スケジュール管理のメインツールは昨年に続き「手帳(38.1%)」がトップとなった。2位の「スマートフォン(26.6%)」は、保有者の増加(対昨年で+5.7%)に伴いスケジュール管理での使用者も増加傾向(対昨年で+2.5%)にある。【グラフ1】

●スケジュール管理のメインツールとして手帳やカレンダーなどのアナログツールを使用している人(以下、アナログ派)は57.8%、スマートフォンやパソコンなどのデジタルツールを使用している人(以下、デジタル派)は41.6%であり、アナログ派がデジタル派を上回る結果となった。【グラフ2】

スマホ保有者の約半数が、手帳でスケジュール管理。理由は「予定が一覧しやすい」が最多。

●スマートフォン保有者(1,232人)のうち、約半数(49.2%)がスケジュール管理に手帳を使用していることが分かった。手帳を使う理由としては「予定を一覧しやすいから(80.0%)」、「使い慣れているから(70.4%)」、「メモ・記録しやすいから(62.3%)」、「自由に書くことができ、使い方に制限がないから(49.6%)」などが挙げられた。予定を俯瞰しやすい点や自由度の高さなど、アナログツールならではの長所を活かし、巧みに使い分けているユーザーの様子がうかがえる。

手帳のサイズ、レイアウトの傾向は?

手帳のサイズ、男性にはコンパクトが人気、様々なことを書き込む女性には大型サイズが人気。

●手帳のサイズは、男性にはコンパクトサイズ、女性には大型サイズが好まれる傾向にある。女性は家族のスケジュールや子どもの成長記録など手帳に書く内容が多岐にわたるため、たっぷり書き込めるサイズを好む人が多いと考えられる。小型の手帳が好まれる男性でも、20 代に限っては大きめのサイズが選ばれており、「シールやマークを使い仕事の内容や予定を分かりやすくしている」など、手帳の使用方法にも工夫をしている様子が見て取れる。【グラフ3】

手帳のレイアウト、「月間カレンダータイプ」がトップ。ついで「レフトタイプ」が人気。

●現在メインで使用している手帳のレイアウトは「月間カレンダータイプ(51.6%)」がトップで、特に女性では約7 割と高い結果であった。調査スタート時から、「月間カレンダータイプ」は8 年連続不動のナンバーワンで、それに次ぐ「レフトタイプ(17.6%)」も同様に2 位を維持し続けている。さまざまなレイアウトの手帳が登場するなか、日々使う手帳はオーソドックスなレイアウトが支持を集めていることが分かった。【グラフ4】

■ 手帳に書く内容はさまざま。

手帳の使い方は年齢や属性によってさまざま。20~30代は手帳に夢や目標を。

●手帳に書く内容は、「スケジュール管理(プライベート・仕事)」が圧倒的。年代別に見ると、20~30代は手帳に夢や目標を記入している人の割合が高く、自己実現のサポートツールになっていることがうかがえる。一方、60代では、日記や趣味の記録などに使用する人の割合が高く、手帳が日々の暮らしに寄り添っている存在であるといえる。男女別では、男性はビジネスシーンでの使用が多く、女性は家族など自分以外の人の予定を書き込んだり、誕生日や記念日の記録を書き込んだりなど、周囲の人とのつながりを大切にしている様子がうかがえた。【グラフ5】

【工夫している使い方の実例】

夢や目標に関する工夫
●10年分の目標を書き込み、そこから今年の目標、今月の目標に落とし込んでいる(20代女性/会社員)
● 夢や目標を字にして書くことにより、自分にプレッシャーややる気を出す(20代女性/専業主婦)

健康管理に関する工夫
●体調が悪くなった時、後々のためにも病状や飲んだ薬、通った病院などをかいている(60代女性/主婦)
●毎日の歩行数を記録して毎日10,000歩、歩くよう努力している(60代男性/無職)

ビジネスに関する工夫
●仕事上でトラブルが発生した際に、解決方法を記録しておく(20代男性/会社員)
●アイデアを出しやすくするために感想等を瑣末なことでも常にメモする(20代男性/会社員)

子育てや家事にに関する工夫
●離乳食に何を食べたかを記録し、アレルギーや便の変化に対応できるようにしている(20代女性/公務員)
●子ども二人の似顔絵とともに、その日あった面白かった瞬間や言葉を書く(20代女性/専業主婦)
●毎日の晩御飯のメニューを書き込んで、マンネリを防ぐ(30代女性/パート・アルバイト)

「手書き」に関する意識と傾向

■女性は、男性よりも手書きに対して好意的。

女性は男性よりも手書きに対して好意的。男女間で20ポイント近く差がでることも。


●手書きに対する意識を調査したところ、女性の方が手書きに対して、愛着や好意的な意見を持っており、積極的で自信がある様子がうかがえた。なかでも、「自分にとって大切なことは、手書きで記録したい」、「手書きをすることが好きである」という項目では男女間で約20ポイントもの差がでた。【グラフ6】

●一方、男性は「手書きは面倒(51.4%)」、「デジタル機器で入力する方が手軽(60.8%)」と考える傾向があり、女性に比べると手書きに対してやや消極的な傾向があるものの、「手書き(文字)が上手な人に憧れる(82.9%)」、「手書きすることで、記憶に残りやすくなる(81.2%)」と、多くの人が手書きに好意的であることがわかった。手書き行為に対して積極的か、消極的かで男女差はあるものの、どちらも手書きに好意的で、「電子機器が発達しても手書きはなくならない(88.6%)」と考えている。

■20代は手書きに対して好意的で意識的。

スマホ世代の20代が、意外にも手書きに対して好意的。特に20代女性は手書きに愛着が高い傾向。


●スマートフォン保有率が最も高い20代で、「手書きよりも、スマートフォンやパソコンの入力の方が手軽である(66.3%)」と、デジタル機器の使用に対しては、60代とは20ポイントもの差がついた。手書きよりもデジタルツールに愛着があるのかと思いきや、手書きに対しては他の世代よりも好意的で、特別な意識を持っていることが明らかになった。例えば、「手書き(文字)が上手な人に憧れる(91.0%)」、「メールよりも手書きのメッセージの方が気持ちが伝わりやすい(85.7%)」、「手書きをすることが好きである(79.1%)」という項目では、他の年代よりも高い意識を持つ傾向がみられた。【グラフ7】

●なかでも20代女性は最も手書きに好意的で、「手書きすることで、記憶に残りやすくなる(95.6%)」、「メールよりも手書きの方が気持ちが伝わりやすい(91.7%)」と、手書きを大切にしている姿がうかがえる。

●一方、60代はデジタル機器への苦手意識がはっきりと見て取れるものの、手書きに対しては突出した傾向はみられず、手書きをすることが日常的であり、自分の文字を見せることや文字の美しさにしてもさほど意識していないように見受けられた。

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株式会社日本能率協会マネジメントセンター 広報担当
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