事例詳細

eラーニングライブラリ

ダイバーシティ環境において管理職のマネジメント基本スキルを強化する   ~株式会社エイチ・アイ・エス

テーマ 強い管理者の育成 / グローバル人材育成
対象 管理者

株式会社エイチ・アイ・エス

日本の旅の変革を求め、リーズナブルな海外航空券の販売からスタートし、大手総合旅行会社に成長した株式会社エイチ・アイ・エス。従業員に対して“スピード感”や“グローバルな視点”を大切にしている同社は、所長クラスを対象に『eラーニングライブラリ』(以下、ライブラリ)を導入し、英語コースを含む必須項目を設定してグローバルな思考を受け入れるマネジメントの土壌づくりに活用しています。今回、同社人事部の信夫ふみ氏にライブラリの活用方法についてお話を伺いました。

キーワードは「スピード」と「グローバル」

―貴社の求める人材像についてお聞かせください。

信夫氏:創立以来、私たちは、常識や既成概念を越え、お客様の自由な旅を求めて、旅行市場に様々な変化を生み出してまいりました。これからも世界ブランドH.I.S を確立し、旅行業を通じて世界に貢献したいと考えています。それを実現するためには、多様な知識やスキルを持つ人材が必要となります。例えば、各現場で共通して大切にしていることは、スピード感を持つことと、グローバルな視点を持つことで、そうした感覚や視点を持つ人材が求められています。

―そのような人材を育成するための教育はどのように行っているのでしょうか。

信夫氏:私たちは、「厳しい環境でこそ人は成長する」と考えていますので、まずは現場のOJT で学ぶことを基本としています。スタッフ、セールスチーフ、所長代理、所長、リーダーとより大きな責任を担ってもらいながら、仕事を通じて成長していくステップです。しかし一方で、会社が数百人規模だった頃と現在を比較すると、現場で人が育つスピードが遅くなっているようにも感じています。それを改善するために、OJT 以外の教育についても検討する必要が出てきました。その解決策の一つとして導入したのが、e ラーニングです。

所長クラスの知識の補完に活用

―e ラーニングを導入した狙いは?

信夫氏:所長クラスのマネジメント知識の補完とキャリアパスの一環です。どの階層にどのような教育をすべきか検討しましたが、まずは所長クラスにしっかりと、マネジメントの知識を持ってもらうことが大切だと考えました。実は私自身がある部署にいたときの経験なのですが、その時のスタッフはオーストラリア、アメリカ、韓国、中国など様々な国籍のメンバーでした。考え方や個性も多様で、そうしたスタッフと仕事をしていくには、グローバルな考え方と、それを支えるマネジメントの基本スキルが欠かせないと実感しました。

―中でもJMAM のライブラリを選んだポイントは?

信夫氏:マネジメント系のコースが充実していることと、あれだけの内容を低価格で好きなだけ学べるというところが決め手になりました。

―ライブラリの導入はどのように進めていったのでしょうか。

信夫氏:まず、2011 年に関東の所長クラス(所長、所長代理、所長候補)に対して、マネジメント系ライブラリ45 コースとPC スキル9コース、語学5コースの計59 コースを1年間受け放題としました。ただし、マネジメント系8コースとグローバルの視点から「グロービッシュ式らくらく英語」の計9コースは必須としました。さらに、一度学んで終わりにすることがないように、定期的に行われる関東所長会議の場で独自のペーパーテストを行い、知識が習得できているかを確認しながら進めました。また、人事から勉強してほしいと伝えるのではなく、営業担当の役員から所長へ直接言葉をかけてもらい、動機づけを行いました。

―受講者の反応はいかがでしたか。

信夫氏:アンケートを見ると、最初は抵抗感があったという者もいたようですが、ほとんどがポジティブな回答です。修了したコースでも繰り返し学習している者や、積極的に必須項目以外も学習しているという声も多かったので、2012 年からは東北・北海道、中部、関西、九州・四国の所長クラスにも対象を広げました。

通信教育とつなげて学習する風土づくりを

―告知などの運用面はどのように行っているのですか。

信夫氏:基本的には社内イントラを活用し、告知していますが、それだけでは読んでもらえないこともあります。そこで、各地区本部にいる人事担当に、ライブラリを導入する背景や理由をよく説明し、いかに学習が大切かという意識を彼らと共有しました。そのうえで、関東で行った実績をもとに、各地区の人事から所長に話をしてもらいました。加えて、個人レベルの草の根的な運動ですが、個人的に知っている同僚、後輩が各地区におりますので、彼らから口コミで広めてもらったり、「あの地区はもう終わっているよ」などの情報を流したりという地道な活動も併せて行っていますが、これが意外と効果があるようです。

―ライブラリを積極的に活用してもらうために配慮していることは?

信夫氏:やはり、納得して学習してもらうことですね。様々なテーマを学習することは自分の将来やキャリアビジョンに直結するものだと理解してもらう必要があります。それを人事から伝えるのはもちろんですが、リーダーや役員からも伝えてもらい、全社に学習する風土を醸成しようとしています。

―人材育成の面で、今後の課題があれば教えてください。

信夫氏:今回、e ラーニングをきっかけに、自ら通信教育を受講しているメンバーも見受けられました。e ラーニングという手法は、学習するきっかけとして素晴らしいと思いますが、e ラーニングだけではなく、さらに深い知識を得るために通信教育とつなげて、学習する風土づくりを深めていきたいと考えています。今後は、このようなステップを進む社員をたくさん増やしていくことが課題です。

―ありがとうございました。

プロフィール


会社名 株式会社エイチ・アイ・エス
URL http://www.his-j.com
主要事業 1980年設立。現在は、海外に123拠点を展開し、海外出張や団体旅行、他社および自社ブランドのパッケージツアーまで幅広く取り扱う総合旅行会社へと成長。「ツーリズムを通じて、世界の人々の見識を高め、国籍、人種、文化、宗教などを越え、世界平和・相互理解の促進に貢献する」ことを企業理念とする。売上高3,808億円、従業員数6,265名(グループ全体)2011年10月現在。

掲載日 2012/10/05
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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