導入事例

事例紹介 管理者教育

事例詳細

テーマ 強い管理者の育成
対象 管理者

株式会社ジェイ・エム・エス

医療技術の進歩を支え、人と社会に貢献してきた株式会社ジェイ・エム・エス。総合医療機器メーカーとして「輸液輸血」、「血液透析・腹膜透析」、「循環器」、「医療用一般用品」という4つのフィールドにおける製品の開発・製造・販売に力を注いでいます。人事施策として研修の企画・運営を担当されている寺尾氏に、「管理者基本コース」を導入してのご感想を伺いました。

■「管理者基本コース」を導入されたときの経緯を教えてください。

今回、新入社員導入研修から部長研修に至るまで、階層別教育を全面的にリニューアルしました。新しい中期経営計画(Challenge2015)が始まって、タイミングもちょうどよかったし、何よりも中期経営計画は経営者や一部の役員のものではなく、社員全体が意識して行動することが必要ですから。それを必達の目標として全社員に啓蒙することと、各階層に求められる役割をきちんと認識して、確実にレベルアップさせたいと思っていました。特に課長層は現場の第一線にいますから、確実に成果を上げてもらいたい。それにはまずマネジメントの基本からできるようにしたいと考えたんです。  また一方で、社内アセスメントで課長と新人を含めた若手社員とのコミュニケーションの希薄化も課題となっていました。この部分にもある種の危機感はありましたね。

■なぜ「管理者基本コース」を選ばれたのでしょうか?

 係長までは、先輩の背中を見て育ってきました。いわゆる「見よう見まね」のマネジメントです。そのやり方で良くも悪くも回っていたものが、いつのまにかただの自己流となって、マネジメントレベルにもばらつきが出てきてしまったんです。

 それに、私自身もそうでしたが、課長になったら多くのメンバーを抱えて、彼らの生活も守っていかなければならない。やりがいと同時にやっぱり不安があるものです。

 そこで、自己流マネジメントの是正と管理者になった不安感を払拭するために、マネジメントの基本を徹底的にやろうと考え、それにマッチしたのが、この研修だったんです。テキストもしっかり読み込めるものだったし、研修の事前・事後のしかけもきっと成長に役立つだろうと思いました。

■実際に研修を実施された感想はいかがでしたか?

 これまでの研修では、新任管理者に必要なスキル一つひとつを丁寧に教えていました。ですが、実際の職場ではいくつかのスキルを複合的に使わないとうまくいかないし、複合的になった瞬間に必要なスキルを活用できなくなってしまうことが多いんです。たとえば部下面談のときにはコミュニケーションスキルや部下育成スキル、問題解決スキルなどが求められますよね。この研修では、管理者の役割を全うするという1つの場面を取りあげて、複合的に色々なスキルを身につけていくので、より現実的に近い形で学ぶことができたんじゃないでしょうか。

 それに、この研修がいいのは、当社のニーズにマッチした内容もさることながら、2日間を通してリアルなケーススタディを用いていることですね。日常の部下と接触しなければできない部下育成を、DVDでリアルに表現してくれています。

 また、研修前に自分のやったことを21日間、1日ごとに振り返るツール(ARノート)が用意されていますね。実際、振り返りで多くのことに気づかされたという受講者からの意見も聞いています。

 また、支援傾向フィードバック、このアセスメントツールで、PDS(PDCA)サイクルにおける自分の支援行動の特徴を把握したうえで、何に気をつけなくてはならないのか、信頼関係を築いていく際のポイントは何かをつかめたというところが、非常によかったですね。今後職場でのコミュニケーションの活性化にも、いい影響があるんじゃないかと思っています。

■受講者の感想はいかがでしたか?

 自信をもてたとか、不安が解消されたとか、いかに自己流で考えていたかを思い知らされたといった意見が多かったですね。教材についても、後からでもじっくり読み返すことができて便利だといった声が聞かれました。受講者アンケートの数値も、これまでにない高い満足度でした。

 アセスメントツールは、自分の意外な部分を発見できたとの感想が多く、早速職場でも部下やメンバーの特徴をアセスメントしているようです。

■今後に向けての課題を教えてください。

 階層別教育は、この研修を皮切りに実施してきました。今年度中に係長や主任まで対象を広げて、その階層にあった研修プログラムを実施していきたいと思っています。また、階層別教育とは別に、Challenge2015実現のための部課長研修も実施しています。これも毎年実施して、PDCAサイクルをきちんと回しながら中期経営計画を達成していきたいと思っています。マネジメントレベルを上げれば、おのずと仕事のPDCAサイクルは回っていくと考えているんです。

プロフィール


会社名 株式会社ジェイ・エム・エス
URL http://www.jms.cc/

掲載日 2012/01/26
掲載内容やご登場いただく方の役職は取材当時のものです。

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