事例詳細

公開セミナー(JMAMビジネスカレッジ)

階層別教育に公開セミナーを活用~国際紙パルプ商事株式会社

テーマ ビジネススキル・知識の習得
対象 その他

国際紙パルプ商事株式会社

紙の専門商社、国際紙パルプ商事は、創立100周年となる2024年をターゲットにした長期経営ビジョン「GIFT+1」の実現に向け、経営基盤強化を推進しています。その一環として、教育プログラムの拡充を進めており、2013年度には階層別教育を整備し、新任の管理職とリーダー層の研修にJMAMビジネスカレッジを採用しました。その狙いや期待する効果などについて、総務・人事本部 人事部部長の大城睦氏と、同じく人事部 人事課 課長の藤代健一氏にお話を伺いました。

社内での研修は予定調和に陥りがち

JMAMビジネスカレッジ採用の経緯をお聞かせください。

大城氏当社は長い間、「先輩の背中を見て育つのが当たり前」という考え方が根強くあり、体系的な教育制度を持っていませんでした。そのため、研修も、ある年は課 長昇任時におこなったり、次の年は別の階層にやってみたり、また別の年は全くやらなかったりと、一貫性がない状況でした。  しかし、2013年に現社長が就任したタイミングで、教育を充実させる方針が出されました。経済環境が大きく変化する中で、会社として教育機会をしっかりと与え、社員の成長をうながす必要があるとの考えからです。そこで、階層別の教育体系を整備することからはじめました。新入社員には従来から研修を行ってきましたが、新たに、中堅社員、管理職手前のリーダー層、管理職(課長)、経営層手前(部長)、執行役員の各階層に教育機会を設けることにしました。 新任管理職までは、毎年10人前後は昇格しますので、講師を招いて社内で研修を行うことも可能でした。しかし、以前に社内で行った研修を振り返ると、顔見 知り同士で研修を受けるため、グループ討議をおこなっても緊張感がなく、どうしても予定調和に陥りがちでした。そのため、さまざまな企業から社員が参加する公開セミナーに参加させた方が、有意義だと考えたのです。  当社は紙の専門商社ですので、取引先は製紙会社や出版社など、紙業界の中でまとまっています。そのため、業界内の交流は盛んなのですが、外の世界のことは全くわかりません。それだけに、公開セミナーに参加すれば、異業種の参加者と交流できますので、現在の自分のレベルがどうなのか、客観的に見つめ直すことができます。  ビジネス面でも、かつてはモノを右から左にデリバリーしていればよかったのですが、競争が厳しい現在は、単純なトレードだけではなく、顧客に付加価値のある提案が求められるようになっています。また、今後は紙業界以外のお客様との取引を増やしていくことも必要になりますので、その点でも、異業種交流を通じて市やを広げる機会が大切だと感じています。

異質な参加者との交流から得られる気づきに期待

JMAMビジネスカレッジを選ばれた理由をお聞かせください。

大城氏階層別教育のうち、新任のリーダー層と管理職の研修にJMAMビジネスカレッジを採用しています。理由は、JMAMさんは研修のレベルが高く、中でも管理職に強いと認識しているためです。リーダーや管理職に必要な基本をしっかりと押さえた内容になっていますし、参加者同士がお互いを率直に評価し合う「相互フィードバック」など、異業種交流を促進するような仕組みがあるところもいいですね。また、我々が高く評価しているのが、オブザーブができることです。派遣した社 員が実際に研修でどんなことをやっているのかを確認できることは、派遣責任者としては大きなポイントになります。

公開セミナーには、どのようなことを期待されていますか

大城氏1つはリーダーや管理職に求められる基本を学ぶこと。そしてもう1つが意識改革です。講師や異業種の参加者との交流を通じて、自分を見つめ直してほしい と考えています。異質な参加者と交流すると、自分とは違う部分や、自分がそれまで知らなかったことが必ずあるはずなので、そこに気づいてほしいですね。もし、自分が劣っていると感じたことがあれば、このままではいけない、ときっと思うはずです。  先にも述べた通り、我々は紙業界の中でまとまってしまっているところがありますので、ひょっとしたら、我々の常識が世間の非常識である部分もあるかもしれません。そうしたギャップに気づくことができれば、新たな市場に事業を拡大していく上でもプラスになると思います。

異業種交流で得た気づきは今後の業務に役立つはず

これまで3年間続けてこられて、手応えはいかがですか

大城氏毎年、新任の課長、リーダークラスそれぞれ10~15名ほどが受講しています。こういった研修はすぐに成果が目に見えて表れるようなものではないと思いますが、研修で得た気づきは、必ず意識の片隅に残るはずです。今後、なにか課題に向き合った時に思い出して、役立ててもらいたい、と考えています。教育は継続が大事だと思っていますので、今後も続けていく予定です。

育成に関する今後の展望をお聞かせください。

大城氏紙業界も、海外展開や新たな領域へのチャレンジが求められています。弊社も更なる成長に向けて、グローバルに活躍できる社員を増やしていくことが課題に なっています。合併を重ねてきたこともあり、比較的多様性には柔軟な風土だと思っていますが、異業種からの中途採用や、海外人材の採用などを開始するなど、いままで以上に多様化が進みつつあります。これらの環境変化を踏まえても、異業種交流の必要性は今後ますます高まっていくと考えています。

2日間あるからこそ交流が深まっている

JMAMビジネスカレッジにどのようなことを期待されていますか。

藤代氏リーダー層にはリーダシップの発揮の仕方を、管理職にはマネジメントの基本を、それぞれワークショップを通じて学んでほしいと考えています。それに加え て、業種の異なる参加者との交流を通じて、自分の意識が変わるきっかけを得てほしいと思います。1日だけの研修ではなかなか難しいですが、公開セミナーは2日間ありますし、他の参加者との交流が深まり、いろいろな面で気づきが得られるはずです。  JMAMビジネスカレッジは、休憩時間もグループで行動するように促すなど、交流が深まるような工夫がされているところがいいですね。われわれも社員を派遣する際は、できるだけ同じ部門の者を同じセミナーに参加させないように配慮しています。身内同士で固まってしまうことを避けるためです。  JMAMビジネスカレッジのオブザーブできる点は他社にはないメリットだと考えています。毎回ではないですが、参加した社員の様子を確認しに行くと、グループ 内での役割発揮や、リーダーとしてどのように振る舞っているかなど、その人の行動ぶりを見ることができます。グループ内で思っていた以上にリーダーシップを発揮していたり、意外な一面を見ることができたり、大いに参考になります。

自分たちとは違う世界を知り刺激を受けた

ご自身も公開セミナーに参加されていますが、いかがでしたか。

藤代氏私が参加した時は、テレビショッピングの会社やベンチャー企業などの方々と同じグループになりました。まず驚いたのは、同じ管理職でも、他社の参加者 は年齢が非常に若かったこと。また、業界も職種も全く異なるので、いろいろと刺激を受けました。テレビショッピングの会社の方からは、業界特有の聞くことができましたし、ベンチャー企業の方は、組織が小さいので一人で全部やっているような状況だそうで、ものすごく忙しそうでした。そんなふうにお互いに話をするだけでも、自分たちとは全く違う世界があることを実感し、大いに刺激を受けました。 最初はバラバラなグループでしたが、2日間を通して一緒に課題に取り組むこと によって、自然と連帯感のようなものが生まれてきましたね。

研修内容についてはどのように評価されていますか。

藤代氏講師の方が、ただテキストの内容をなぞって講義するのではなく、ご自身が就業されていた頃の体験も交えながら、本質的な話をされるので、とても納得感があ りました。また、参加者一人ひとりをよく見られていますよね。私の場合は、メンバーに声をかけることが大切だと指摘されたので、日頃から課員にはたわいないことも含めて話をするように心がけています。  もう1つ、講師の方の話で印象に残っているのが、人を育てることについての話です。管理職は、ともすれば部下の能力や業績にばかり着目しがちですが、その人の特性も含めたバランスを見ることが大切であり、成果を追い求めるばかりでは、人は育たないということを、ご自身の経験も踏まえて仰っていました。このような大事な要素がちりばめられているところが、JMAMビジネスカレッジのよいところだと感じています。

客観的な指摘を素直に受け止められる

異業種交流の効果はいかがでしたか

藤代氏JMAMビジネスカレッジでは、研修の最後に、2日間の発言や行動を振り返って、参加者同士で相手の良い面・改善したほうがよい面を指摘し合う「相互フィードバック」が行われます。その時に受けた指摘が客観的で、結構当たっているんですよね。自分が周囲からどのように見られているかということを意識することができました。ある参加者からは「あなたの言っていることはわかるが、もう少しかみ砕いて言ってもらえるともっとわかりやすい」という指摘を受けましたが、それはいまも自分の中に残っています。 同じ研修をもし社内でやった場合、知っている間柄だけに、気を遣ったり、遠慮してしまい、なかなか感じたことをそのまま言えないと思います。また、本当のことを言えたとしても、素直に受け入れられないかもしれません。客観的な意見が素直に受け止められるのは、公開セミナーだからこ そだと思います。

3年間続けてこられて、社内に変化は見られますか。

藤代氏公開セミナーに参加した者は、それぞれ何らかの気づきを得て帰ってきているようです。最近では、既に参加した社員から評判を聞き、「自分の番はいつですか?」と積極的に聞いてくる者もいます。公開セミナーの存在が、社内に浸透しつつあると感じています。

プロフィール

会社名 国際紙パルプ商事株式会社
URL http://www.kppc.co.jp/ja/
主要事業 1924年、(株)大同洋紙店として設立。1973年、王子連合通商(株)と合併し、社名を大永紙通商(株)に変更。1999年、(株)日亜と合併し、現社名に。合併を重ねながら事業規模を拡大し、紙流通のリーディングカンパニーに成長。現在は、海外事業の強化や、紙流通における付加価値向上に注力。資本金34億4278万円、社員数723名(2015年4月1日現在)、売上高3875億円(2015年3月期)

ご利用いただいているJMAMサービス