事例詳細

公開セミナー(JMAMビジネスカレッジ)

異業種の参加者と共に学び人間の幅を広げる ~株式会社ローソン

テーマ ビジネススキル・知識の習得
対象 その他

株式会社ローソン

2015年に創業40周年を迎えたローソン。常に地域社会の課題と向き合いながらビジネスモデルを進化させ、成長を続けています。そんな同社の商品戦略の中核を担うのがマーチャンダイザー(MD)です。商品本部商品戦略部では、MD のスキルアップにJMAMビジネスカレッジを活用しています。その目的と活用法、効果などについて、マネジャーの大矢根寿子氏と、最初に導入を決定した参事の森本茂幹氏にお話を伺いました。

個々のMDが自らの課題に対して自主的に学ぶ機会を提供

JMAMビジネスカレッジ導入の経緯をお聞かせください。

森本氏当社には、各店舗で販売する商品構成やオリジナル商品の開発を担当するMDが約80名います。全国の約1万2000店舗で取り扱う商品を決定する、重要な業務です。  MDには、現状や競合を分析し、課題を抽出して打つ手を考えるというビジネススキルと、担当するカテゴリーの商品知識が求められます。育成は現場でのOJTが中心でした。一方、世の中の変化のスピードが速まり、ニーズも多様化する中で、速やかに成果を出すことも求められるようになり、失敗を繰り返しながらじっくり育てるという従来の方法だけでは成果が上がりにくいと感じました。  そんな中、私が教育担当を引き継いだタイミングで、まずMD全体のレベルの底上げを図ろうと、年に数回、MD全員参加の研修を行うことにしました。実施後に行った参加者へのアンケートやヒアリングからは「役立った」という声もあれば、「もの足りない」という声もあり、人によって評価にばらつきが見られました。MD個々に課題が異なる中で、全員に一律の教育を行うだけではダメなんだということがわかりました。  そこで次のステップとして、MD個々に異なるスキルを補えるように、各自が学ぶ必要のあるテーマを決め、自ら学習する機会をつくることにしました。

異業種の参加者との交流が発想を豊かにする

研修を行う目的を教えてください

森本氏仕事のレベルアップをするためには、ビジネススキルなどの世の中にある理論や手法を身につける必要があります。 教育は基本的にはOJTで行うものですが、理論や手法はOJTではなく、研修などでしっかりと学習し、OJTを通じて実務で身につけていくようにすみ分けています。

なぜ、公開セミナーを活用することにしたのですか

森本氏講師に来ていただき、社内で研修を行うことも考えましたが、初年度の振り返りを踏まえ、一律的な教育ではなく、あくまでもMDの自主性を尊重したいと思っ たためです。また、社外に出て他社の人と交流することで、新しい発見もあると思いますので、公開セミナーを活用することにしました。

公開セミナーの選定はどのように行ったのですか

森本氏公開セミナーの導入に当たっては、まずMD本人や上司に、業務の現状について本音を聞き、課題を抽出しました。 その上で、外部の研修で学ぶべき課題(分析力、企画力などの一般的なビジネススキル)とOJTで習得すべき課題(商品知識などの専門的なスキル)に分類し、研修で学ぶべき課題については、それに適した研修がないか、外部の教育機関に相談しました。  そんな中、我々の要望にフィットしていたのが、JMAMビジネスカレッジでした。 現場からは実にさまざまな課題が挙がりましたが、JMAMはそれに対応できるだけの実績とノウハウを持っており、相談したことに対しても適切な提案をしてくれ ましたので、信頼して任せることができると感じました。

公開セミナーに派遣した社員の皆さんの評価はいかがでしたか

森本氏 社内のメンバーだけでワークショップを行うと、どうしても思考が似通ってしまったり、後ろに仕事が見え隠れするので予定調和的に“ほどほど”の感じでまとまってしまったりする傾向があります。しかし、公開セミナーは業界の異なる他企業の方々と一緒に学ぶため、課題に取り組んでいても、見方や考え方の異なる 意見が出され、新たな視点や刺激を得られると期待しています。JMAMビジネスカレッジは、初めて会う人同士の交流が促進されるような仕掛けがしっかりと準備されていることもあり、参加者からは「社内では当たり前だと思っていたことや固定観念に対して“違うのではないか?”と気づくきっかけになった」など、期待通りの反応が得られていると感じています。

上司を巻き込み必要なスキルを学ぶ仕組みに

2015年度から新たな仕組みを導入されましたが、その理由は

大矢根氏2014年度まではMDの自主性を重視し、事務局を通さずに自分で好きなコースに申し込める仕組みにしていました。しかし、その結果、1人で複数のコースに申し込む人と、全く申し込まない人に二極化してしまいました。中には好きなテーマを毎年繰り返し受ける人もいるなど、費用対効果の面から見直すべき点もありました。また、上司の関わり方にも差が見られました。  こうした状況を踏まえ、部下の育成に対して責任のある上司を巻き込み、全てのMDが本当に必要な学習をする仕組みにしようと考えました。  そこで、2015年度はMDが自分のスキルを棚卸しできる「課題チェックシート」を採り入れました。このチェックシートは、自分の弱い部分を明らかにすることだけ でなく、上司との面談を通じて「何に取り組むか」を“ にぎる”ことがポイントです。単に弱みを補うための学習ではなく、成果を出すために何をするのか、そのためにどのような学習が必要なのかをMD本人と上司が話し合う場が生まれ、お互いが納得した上で受講するようにしました。

多様なものの見方、考え方に触れ人間としての幅を広げてほしい

異業種交流にはどのようなことを期待されていますか

大矢根氏MDは高い創造性が求められる仕事ですので、複眼的な見方、考え方を身につけてほしいと考えています。しかし、多様なものの見方、考え方は、なかなか OJTでは指導できません。公開セミナーに参加することで、ベーシックなスキルを身につけると同時に、異業種交流を通じて、多様なものの見方、考え方に触れ、気づきや刺激を得ることを期待しています。  異業種交流を通じて人脈を広げることよりも、普段関わりのない人と交流することそのものに意味があると考えています。私自身、被災地の復興支援ボランティアに参加した際に、仕事と関係のない人々と関わりを持つことがありました。その経験が今の仕事に直接つながっているかというとそうでもない面もありますが、やはり考え方であるとか人と接する時のスタンスなど、以前とは変わったと感じるところがあります。仕事に必要なスキルを身につけるだけであれば、社内に講師を呼んでじっくりと学習するのでも良いと思いますが、それだけではなく、異業種交流を行うことで、社内だけでは得ることのできない経験をしてもらいたいと考えています。成果はすぐに見えてくるものではありませんが、社内の研修にはない価値ですので、今後も継続して活用していきたいと考えています。

JMAMビジネスカレッジを、どのように評価されていますか

大矢根氏マネジメントスキル・ビジネススキルの専門団体としての、総合的な対応力の高さを評価しています。  また、各コースの中に、参加者同士の交流が進むような仕掛けがあるところがいいですね。中でも、2日間のトレーニングを通じて、気づいたことや感じたことを互いにフィードバックし合う「相互フィードバック」は、新たな自分を発見するきっかけになり、社内では得られない貴重な経験ができていると思います。

今後の展望をお聞かせください。

大矢根氏私たちのめざすゴールは、各自が自分自身の課題を自ら把握し、自発的に学びにいくようになることです。課題チェックシートを導入したのも、自分自身の課題を知る機会を持たせたかったからです。この仕組みを今後さらに発展させて、自ら学ぶ風土を築いていきたいと考えています。

プロフィール

会社名 株式会社ローソン
URL http://www.lawson.co.jp/
主要事業 1975年設立。コンビニエンスストア「ローソン」のフランチャイズチェーンを展開。現在の国内総店舗数は1万2000店を超える。2013年からは「マチの健康ステーション」として、地域の健康一番店をめざしている。資本金585億円、社員数7606名(連結)、全店舗売上高1兆9619億円(連結)

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