6.使い終わった手帳の活用
手帳は1年でその役目を終える。365日行動をともにした手帳を、捨ててしまうには抵抗がある。使い終わった手帳には、自分の1年の足跡が詰まった財産といえる。この使い終わった手帳をそのまま机の引き出しの中に眠らせておくだけではもったいない。ぜひ活用したいものだ。
手帳には宝物がつまっている
手帳を見返すとその時の記憶がよみがえってくるものだ。たとえ、空白のページであってもその空白が意味をもってくる。手帳には予定の記入だけではなく、簡単な日記としての記録をメモすることにより、中味の濃い、後年に意味をもった手帳に変身するのだ。
今「自分史づくり」が静かなブームである。「図解思考」で有名な宮城大学教授の久恒啓一氏も手帳から「ビジネス自分史」を作ることを勧めている。
久恒教授は、過去に過ごした時間の使い方で、現在の自分があり、未来の自分をつくることになると説く。歴史を学ぶことにより、未来が見えてくると同様に、「自分の過去を顧みることは、自分の未来を考えることにつながります。未来は過去からやってくるのです。」(久恒啓一著『能率手帳でえがくビジネス自分史』より)。使い終わった手帳を見返しながら、自分のキャリアをぜひ見直す機会としたい。
手帳で「ビジネス自分史」をつくろう
では、「ビジネス自分史」はどのように作るのか。久恒氏は、まず手帳から「キャリア年表」を作成することを勧める。「キャリア年表」は、下図のように「仕事歴」「学習歴」「経験歴」などの記入欄に分かれる。詳細に記入するには、「仕事歴」などの各項目ごととは別に「キャリアレコード」というフォームに書くことになる。
「キャリア年表」の項目について簡単に説明しよう。「時代/節目」は自分史の中での区分を書く。「社会や会社の動き」には、その年の社会事件や会社でのトピックスなどを書く。「仕事歴」には、経験した職業、職種、仕事内容などを書く。「学習歴」には、文字どおり学習した記録、セミナー参加、感動した本などを書く。「経験歴」には、旅行、クラブ活動、ボランティア活動などを記入する。また、「その他」には、結婚、子供の誕生、入学、入退院などを記録する。「キャリア年表」はあくまでも自分自身のためのもの。書き方は自由である。こうして完成した「キャリア年表」から翌年の目標を書くことで「キャリア未来ビジョン」ともなる。


Copyright 2008 - 2012 JMA Management Center Inc.
