5.最近の手帳選びの傾向
かつては、“手帳はもらうもの”という認識が強かった。社員手帳や贈答手帳など、いわゆる企業手帳を使うビジネスパーソンが多かった。バブル崩壊後、社員手帳を配る企業は減少し、贈答手帳は上得意に絞って配布される傾向になり、以前はタダでもらえた手帳がもらえない状況になった人が多くなってきた。また、日々使う手帳の重要性が認識されはじめ、お気に入りの手帳を自ら選んで使う人が確実に増えてきた。
つまり、手帳は“もらう時代”から“買う時代”に変化したのである。
年々盛況になる手帳売場
書店や文具店に手帳が並べられる時期も年々早まっている。かつては、木枯らしが吹く頃に手帳は店頭に並びはじめたものだが、今では10月に入ると多くの店頭で売られるようになってきた。また、購入する人が増えたため、店頭での陳列スペースも年々増える傾向にある。出版不況といわれる中、手帳は毎年右肩上がりで伸びている数少ない商品でもあるのだ。
手帳は買う時代になって、その種類も増加する傾向にある。ニーズが多様化するに伴って、キャラクターのついたカジュアルな手帳からビジネスで使う手帳、趣味の手帳まで、実にカラフルでバラエティにとんだ手帳が店頭を賑わせるようになった。
トレンド1:B6・A6サイズが人気
「A5サイズでは大きすぎてバックに入らないが、ポケットサイズでは記入スペースが足りない」というニーズがある。その中間サイズとして、B6やA6サイズの手帳が、女性や若年層を中心として年々人気になっている。
トレンド2:定番商品が根強い人気
手帳は買う時代になり、それまで使用していた企業手帳と同じタイプの手帳を買い求める傾向にある。企業手帳の定番タイプは、「見開き1週間タイプ」(左側:スケジュール欄+右側:メモ欄のレイアウト)。やはり、シンプルでコンパクトな定番商品が店頭でも安定した人気を保っている。
トレンド3:“スケジュール”と“記録”の使い分け
高齢化に伴って、日々の日記や記録をつけるユーザーが徐々に増えているようだ。こうした人は記入スペースが広いB5やA5サイズのダイアリーを購入する。また、複数年を1冊に記入できる「連用タイプ」のダイアリーも年々伸びている。
ダイアリーを使うユーザーは、日々の“記録”はこうした大型サイズのダイアリーに記入して、予定などの“スケジュール”はポケットサイズの手帳を使う。複数手帳の使い分けを行うユーザーが増えているようだ。
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